4月、新社会人が増える季節。
新卒の就活で頑張って内定を勝ち取った企業で、これからの社会人生活に期待や不安を持ちつつ入社式の日を迎えたと思います。
ですが、研修や実務の日々を過ごして行く中で、会社を辞めたいという思いが強くなってくる人がいるのも事実。
この記事を読んでいるということは、きっと4月だけれど会社を辞めたいと思っているのではないでしょうか。
転職するか、会社を辞めるか、その見極め時をご紹介します。
無料でキャリア相談ができるおすすめの転職エージェントと、その賢い使い方もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒で転職を成功させるには?
第二新卒の転職は、一般の転職とは違って第二新卒のやり方があります。
その第一歩として、第二新卒に強い転職キャリアアドバイザーに無料相談をしてみましょう。
\第二新卒なら必ず使いたい/
入社前とのギャップに苦しむ人は多い
働き始めると、「こんなはずじゃないのに…」という入社前と後のギャップがどこかで必ず生まれるものです。
実際に僕も入社前と後では仕事の内容について思っていたのと違う、と悩んだ部分がとても多く、入社してすぐの4月の段階から「このままでいいのだろうか?」と悩んでいました。
ちなみに、こうして悩んでいるのは僕だけではありません。
会社の評判や口コミを掲載しているサイト、Vorlersの2014~2016の調査によると、新卒社会人は入社前と入社後にギャップを抱えている人が多いことが判明しています。
その理由、多いものを上から順に並べると
- 仕事内容や配属について(30%)
- 組織の特徴や社風について(21.3%)
- 成長環境やキャリア開発について(19.2%)
…など、新卒の就職活動時に大きな期待や夢を持っていた部分が多い印象を受けました。
つまり、入社前と入社後の仕事に対する印象のギャップは多くの人が抱えている部分なので、あなたがギャップを抱いていても何の問題もないのです。
入社三年未満という第二新卒という枠
学生から就職する人を「新卒」、卒業後に就職していない人を「既卒」と呼びますが、新卒三年未満の社会人のことは「第二新卒」と呼ばれています。
第二新卒は主に転職市場で使われる言葉で、転職サイトなどの求人でも、「第二新卒募集」という求人がよく見受けられます。
第二新卒向けの求人は毎年増加していることから、その需要は年々高くなっています。
第二新卒の需要が高いのには理由があり、
- ビジネスマナーが備わっているため、企業にとって教育コストが低い
- 既にキャリアアップについて考えているような人材は仕事に対する意識が高い
- 新卒を採用するよりも、採用活動に掛ける費用を軽減することができる
などがあります。
既にある程度成熟した若手を採用しやすいという企業側のメリットがあるため、需要が高くなっているのです。
企業のメリットだけを紹介しましたが、もちろん、働く側である僕たちにもメリットはあります。
- もう一度新卒と同じようなチャンスが貰える
- 求人が出ていれば、行きたい会社に挑戦できる
- 総合職でも、こちらの希望部署に配属してもらいやすい
など、むしろ企業側のメリットよりも働く側のほうにメリットが多いような印象です。
実際に僕も新卒で入った会社を1年半ほどで退社し、第二新卒向けの求人で転職した経験があります。
当時から第二新卒で転職する人は非常に多かったのですが、その中でも入社してすぐの人でも転職を検討している人は毎年増えてきているのだと転職エージェントに教えてもらいました。
辞める前に必ず転職エージェントに相談しておく
4月に入社して、「ここは自分の居場所じゃない」「辞めたい」と思う方はいると思います。
確かに、僕も入社してすぐに会社を辞めたいと思い始めていたし、実際に1年半後には転職しました。
では、ここでクイズ。
僕は新卒入社してから実際に転職するまで1年半も掛かってしまいましたが、辞めたいと4月から思い続けていたのになぜすぐに転職しなかったのか。
みなさん、分かりましたか?
それには幾つか理由があるので、一つずつ紹介していきます。

なぜすぐに転職しなかったのか
- 第二新卒採用では何が求められているのかを考えた
- 次は失敗できないからこそ、しっかり準備をしていた
- 転職エージェントにどのタイミングで転職するべきか相談していた
上記3つがクイズの答えであり、大きな理由です。
そして、それと併せ持っていたのが、「今の仕事を続けて行くと、もしかしたら仕事を好きになれるのでは?」という考え方。
ただ、これはあくまでも「今すぐには辞めてはいけない」という自分への自己暗示的な部分があったので、あまり効果はありませんでした。
第二新卒では何が求められているのかを考えた
残念ながら、新卒入社した会社を速攻で辞めた人間を歓迎してくれる会社はあまり多くありません。
「もしかしたらうちの速攻で辞めてしまうのでは?」という印象を与えてしまうからです。
とは言え、企業は第二新卒の社会人を採用したがっているんです。

でも、冷静に考えてみると答えが出てくるかも

先ほど、記事の第二新卒を紹介した部分にて、企業側が第二新卒を採用するメリットは
- ビジネスマナーが備わっている
- 意識が高い若手を採用できる
- 新卒を採用するよりも、採用活動のコストが低い
であると紹介しました。
つまり、第二新卒のあなたがこの3つの条件をクリアできれば、どれだけすぐに会社を辞めても第二新卒として歓迎されるということです。
4月で辞めた人間を歓迎してくれないのは、この3つの条件をクリアしているような人がそもそも少ないからというのが大きな理由なんですね。
採用コストの部分はどうしようもありませんが、ビジネスマナーと意識の高さはこちらでなんとかすることができますよね。
なので、
「この条件をクリアできると感じたら実際に退職すればいいんだ」
と僕は考えました。


僕は学生時代百貨店の高級果物店(TAKANOみたいなところ)でアルバイトしていたので、一般的な大学生に比べるとマナーは備わっているものだとおもっていました。
ですが、実際に4月から社会人になってマナー研修を受けると、そんなに甘いものではなく、マナーは1日や2日で学べるものではないことを痛感したのを覚えています。
話が少し逸れてしまいましたが、要するに、第二新卒で転職をするのであれば企業があなたに何を求めているのかを理解して、それを習得できるようにしておく必要があり、それには少し時間が掛かるということを覚悟したほうが良いのです。
なので、4月の速攻退職は一概におすすめできないですし、僕も次への準備期間だと想いグっと堪えていました。
次は失敗できないからこそ、準備をしっかりと行った
新卒の頃は就職活動を適当にしていたから会社とのミスマッチが起きてしまった……
と僕は考えているのですが、反省するのと同時に、社会は恐らくそう何度も同じような失敗を許してくれないだろうなというのを肌で感じていました。
それを裏付けるように、転職サイトを見ても求人が出ているのはどれも同じようなものばかりですし、どれも当時の仕事に比べると待遇や給料が下がるものばかりでした。
僕が新卒で入ったのは銀行でしたが、当時は比較的まだ世間体も良く、人気のある就職先の一つでした。
なので、転職サイトで出ているような企業に転職してしまうと、自分が周りから「堕落した」「お終わった」「親不孝もの」だと思われてしまうと感じていました。
そういったところから、そもそも就職活動をもっと真面目にやっておけばよかった…と反省する反面、もうこの次は失敗できないな、と覚悟を決めて感情的に行動する(退職届を出してバックレ)のをグっと抑えました。
その結果上手く転職できたので、我慢しておいて良かったと心から思いますし、4月で辞めたいと思っている人にも、辛いと思いますが、ぐっと堪えてほしいなと思います。
退職できない雰囲気があるのであれば、退職代行サービスを使って会社から逃げてください。

転職エージェントにどのタイミングで転職するか相談していた
僕が4月に辞めたいと思ったのにも関わらず、退職や転職をしなかった一番大きな理由がこれです。
転職エージェントとは、簡単に言うと転職支援をしてくれる転職のプロのことです。
イメージし易いところでいうと、リクナビやマイナビ。
この二つは新卒の頃に使った経験があると思うのでこの二つで例えます。
リクナビを運営している会社(リクルート)には「リクルートエージェント」、同じくマイナビグループには「マイナビエージェント」「マイナビジョブ20s」などの転職エージェントサービスがあります。




求人探し、履歴書の添削、面接対策、年収交渉…簡単に言うと、転職エージェントとは大学のキャリアセンターのようなものだと思ってもらえれば大丈夫です。
(大学のキャリアセンターの100倍ぐらい手厚くサポートしてくれますけどね)
※新卒の就職活動でも就職活動を支援してくれるエージェントは存在していて、もしかしたら使った人もいるかもしれません。
僕は会社を辞めたいと思ったとき、まず最初に転職エージェントに相談しに行きました。
ちなみに言うと、転職エージェントはどれだけ使っても完全無料で費用は一切掛かりません。
それに、面談は様々な場所で行うことができますし、場所や時間の都合が悪ければ電話やskypeなどのオンライン面談を行ってくれるエージェントも数多く存在します。
転職エージェント、という名前だけあって恐らく転職を勧められるんだろうなと思いつつ面談を行ってみると、実際はそうではありませんでした。
むしろその逆で、「今転職するのは辞めましょう」と、STOPを掛けられたんです。
面談の主な内容は、
- 新社会人であれば、第二新卒という枠で転職することができる
- 第二新卒の枠で転職するのは市場価値が高く、キャリアアップも狙える
- ただし、企業が第二新卒に求めているものを提供しないと内定は難しいため、もう少し待った方が良い
という内容でした。
あと、これも驚いた部分でしたが、転職エージェントって名前やサービス内容から、かなり厳しい人が転職のいろはをビシバシ指導してくる…みたいな偏見イメージを持っていたのですが、むしろその逆だったんです。
まずは仕事に対する不安を聞いてくれて、その後はこれからどうやって動いていけばいいのか、を具体的に、そして丁寧に優しく教えてくれたので、安心して転職エージェントの話を聞くことができました。
面談という名前ですが、場の空気は比較的カジュアルで、とても良かったです。




転職エージェントと転職サイト紹介記事はこちら>>
まずは夏まで待ってみるのがおすすめ
今辞めたいと思っている人の中には、「第二新卒で転職するためにもう少し待った方がいいとは言うけれど、そんなに待てない!」「早く今の場所から抜け出したい!」
という方も多いと思います。
実際、僕も転職するまでの1年半の間はかなり苦痛でしたし、あのストレスをこの記事を読んでくれているあなたに強要することはできません。
なので、おすすめは最も早い転職ピークの時期を狙いましょう。
転職市場は、1年を通して活発になる時期とそうでない時期があります。
そして、残念ながら4月~5月はあまり企業が求人を出さないので、ピークではありません。
(新卒も中途採用の人も4月採用に向けて動くので、そもそも求人が出ないのです)
では、次のピークはいつなのか。
結論から言うと、ピークが来るのは6月~8月です。
その理由を紹介すると、
- 6月:6月末にボーナスを貰ってすぐに退職しようとしている人たちが動き出す
- 7月:ボーナスを貰って、会社に不満がある人たちが動き出す
- 8月:秋採用に向けて動き出す
こんな具合になります。
企業側もこれに合わせて求人を出すようになるので、待てない!という人は、6月から転職活動を本格化させておくのが良いでしょう。
そして、動き出す時期と同じぐらい大事なのが、「必ず今の段階で転職エージェントと面談を済ませておくこと」です。
これにも理由があって、
- 優秀な転職エージェントに、先に担当についてもらう
- あなたのことを知っておいてもらえれば、6月に面談した人よりも質の高い支援をしてくれる
- 行きたい企業や業界によっては、4月の段階で求人が出ている可能性もある
からです。
転職エージェントは、担当が付くマンツーマンで行われることが多く、ピーク時に初めて担当が付くと、優秀な人を逃す可能性があります。
6月になると転職希望者がドカっと転職エージェントを使うようになるので、それよりも先に、1回で良いので面談を済ませておいて事前に根回しをしておくと、後々上手くいきやすいです。
転職エージェントは無料で使えるので、あなたにとってのデメリットは面談をする時間(60分~90分ほど)掛かってしまうぐらいです。
ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ|4月退社をする前に一度エージェントと面談をする


- 入社前と入社後にギャップを感じ、辞めたいと思っている人は多い
- 第二新卒という枠を使って転職するのが賢い
- 転職市場にはピークがあり、6~8月の転職を狙うのがおすすめ
- それまでに、今の段階で転職エージェントと面談をすませておくこと
以上になります。
実際に僕が体験した「第二新卒で転職するメリット・デメリット」を紹介している記事もあるので、興味がある方はぜひ読んでみてください。