仕事が限界でもう辞めたい。でも誰にも本音を言えない…
上司が嫌い。人間関係に悩まず働きたい…
会社を辞めたいけれど、辞められない…
こういった考えを持っていませんか?
僕はこういった考えを持ち、会社を辞めたいと思い続けていたのにも関わらず何も行動をしなかった結果、働き過ぎて体調を崩し、入院してしまった経験があります。
医者からはこのままだと死ぬと言われて、意識を失っていた期間もあります。
(数ヶ月入院していたのですが、そのうち1ヶ月程は記憶があまりありません)
治療を続けても毎日悪化していく体と、徐々に遠のく意識の中で死ぬのを覚悟していた時期、僕は激しい後悔に襲われていました。
その後悔とは、
「もっと自分を大切にできていれば…」
「辞めたいと思ったときに行動していれば…」
「こんなにボロボロになるまで働かなければ…」
というものでした。
当時のことを考えるとても辛く、今でもあまり思い出したくありません。
そんな僕ですが、ありがたいことに担当医と看護師さん達の懸命な治療で、今は社会復帰することができています。退院後、僕はすぐに会社を辞めました。
もしかしたら、今あなたは「私はあなたとは違う。死ぬ直前まで働くようなことはしない」と思っているかもしれません。
でも、僕は一緒だと思うのです。
不満が積み重なり、健康と時間だけが奪われて何も残らない。
その行く末が、体を壊した僕という訳です。
仕事を辞めたくて限界なのに続けているのであれば、あなたの行く末は僕と同じです。
今思い返せば体を壊す前に逃げれば良いだけだったのですが、当時の僕は仕事から逃げることができませんでした。
一体、なぜ僕が辞めたいと思っていても仕事を辞められなかったのか。
それには以下のような理由があったからだと考えています。
辞めたくても辞められなかった理由
- 周りから「逃げ出した」と思われてしまわないか
- 人手不足で、自分が辞めてしまうと周りに迷惑が掛かってしまう
- 仕事が忙しく、転職活動をする気力が起きない
こういった積み重ねが、辞めたいけれど辞められないという状況を作り上げていたのです。
そしてその結果、体を壊しました。
そこで、僕は始めて気が付きました。
- 自分を大切にしなかった愚かさ
- 自分を守るのは自分自身
- 1人で悩んでいても何も変わらない
ということに。
この記事では、「仕事を辞めたい、会社を辞めたい」「もう辛い、限界」「辞めたいけどなかなか行動に移せない」という方に向けて、そう思ってしまう理由と、その対処法を詳しく紹介していきます。
僕の実体験を踏まえつつ、サイトに寄せられた沢山の意見を反映させた内容なので、必ず仕事を辞めたいと思っているあなたのヒントになるはずです。
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仕事を辞めたいけど辞められない…この矛盾した気持ちの正体は?
仕事を辞めたいと思っていても、実際に今すぐ退職する…ということは難しいですよね。
仕事を辞めたいと思っていても、なかなか行動できない。実際、これは多くの人が悩んでいる問題です。
多くの人が仕事をなかなか辞められない。
一体なぜ、仕事を辞めたいと思っても行動できないのでしょうか。
その答えは、正常性バイアスと呼ばれる心理的な脳の働きです。
人には、「どれだけ嫌な状況に置かれていても、今の状況を変えることを怖って、今の状況を正常化する」という心理的な脳の働きがあります。
これを、仕事を辞めたいという今の状況に当てはめると、
- 会社を辞めてしまったら無能の烙印を推されてしまう
- 周りの人間を失望させてしまう
- 「逃げ出す」ということに自分のプライドが許せない
といった考え方を生み出します。
客観的に見れば「そんな仕事、すぐ辞めればいいのに」と思ってしまう程辛い仕事でも、いざ自分の立場になってみるとなかなか行動に移せないのです。
仕事を辞めたいときに実践すべき5ステップ
仕事を辞めたいと感じたときに辞めるための行動をすぐに取る、というのは上述した正常性バイアスによって難しいことが科学的にも証明されています。
しかし、何か行動しなければいけないのも事実。
仕事を辞めたいときは、以下を順に考えてみてください。
仕事を辞めたい時に実践すべき5ステップ
- 緊急性が高いかをチェックする
- 辞めたい理由を明確にする
- 辞められない理由を考える
- 辞めるためのアクションを起こす
- やってはいけない行動を把握しておく
この記事では、この5STEPに沿って「あなたが何をすべきか」を紹介していきます。

体と心の限界を示す、5つのSOSサイン
僕自身もそうでしたが、
「まだ大丈夫、まだ大丈夫」
と思っていると、心も体も限界を超えて立ち直れなくなってしまいます。
自分を含め、そういった人を多く見てきました。
ここからは、「これが起きると危険だ」という心と体のSOSサインを紹介していきます。
紹介している内容が当てはまる場合は要注意です。
眠れない
限界を迎えている状態では心と体に様々な症状が出ますが、最も分かりやすいのがこの睡眠不足です。
家に着いても仕事のことが頭から離れずに眠れない状態が続いている場合は特に気をつけてください。
睡眠は体と心の疲れを取るためにはとても重要な要素。
これがうまく出来ていないと、心身ともに回復せずにいずれ倒れてしまいます。
朝が起きられなくなる
眠れない状態に紐付きますが、睡眠不足が続くと徐々に朝起きることができなくなります。
仕事に行くことが辛くてベッドから出られなくなってしまう。
更に症状が悪化すると、仕事が休みの日でも朝が起きられなくなる、休日の夕方からようやく行動できるようになる…といった症状が出始めます。
その結果、生活サイクルが狂い、会社への遅刻や休みが少しずつ増えていくという悪循環に陥ってしまうのです。
ふいに涙が溢れる
朝、家で出社の準備をしているとき、仕事から帰ってきたときなど、ふいに涙は溢れてしまうときは心が限界を迎えている証拠です。
始めのうちは家で涙が出るだけだったのに、症状が悪化すると仕事中でも涙が出てくる…といったケースもあるようです。
この状態になっている場合は心がとっくに限界を迎えているため、今すぐに休養を取った方がよいでしょう。
疲れが取れず、体調不良が続く
眠れているかどうかに関わらず、疲れが取れずに体調不良が続いている状況の場合、心と体が限界を迎える一歩手前の状態と言えます。
なんとなくダルい…というのは自覚し辛いため、なかなか自分でも気付くことができません。
また、熱も出ていないので明確な理由がなく仕事を休めないので余計に分かり辛いのです。
僕の経験上、土日に限って発熱が続いた時期があったのですが、疲弊しきっている知り合いにも同様の症状で悩む人が多かったので「休日に体調が一気に悪化する」というのは一つの指標として分かりやすいかもしれません。
死にたいと思うようになる
仕事が辛くなってくると、仕事中死にたいと思うようになってきます。
そして、徐々に仕事中でも仕事以外でも、死にたいと思うようになってしまう。
こう思うようになってくると仕事のミスが増えてくる。
そうなると仕事が更に嫌になり、悪循環になっていきます。
この状態が最も危険だと言えます。
この状態の人は今すぐに休養を取るべきです。
なぜ辞めたいのか?会社を辞めたいと思うその理由と対処法
ここからは、会社を辞めたいと思う人が一体なぜ会社を辞めたいと思っているのかの理由と、その対処法を状況別に紹介していきます。
仕事や会社を辞めたいと考えている人の多くは、悩みが幾つも重なって辞めたいと思っているケースがほとんどで、自分の中で「なぜ仕事を辞めたいのか」という明確な理由を持てていない場合が多いです。
そのため、どうすればこの辛い状況を抜け出せるかが自分でもなかなか分からない…というわけです。
こんな時は、自分が会社を辞めたいと思う理由を一つずつ因数分解していくことがオススメです。
自分がなぜ辞めたいと思っているのかが分かると、対処法も分かるので自分の中で考えがスッキリするでしょう。
今から紹介する項目は、原因と対処法を全て詳しく紹介しています。
自分にあてはまるものがないか、是非チェックしてみてください。
職場の人間関係が最悪
仕事や会社を辞めたい人の多くは、人間関係に悩んでいます。
パワハラ上司や無能部下、そして仕事ができないのにゴマスリだけが得意な同僚…
考え始めるとキリがありませんが、1人でも嫌な人がいると、会社を辞めたいと思う人も多いようです。
人間関係の悩みは様々ですが、同僚や部下との問題はまだなんとか精神的に平然を保っていられるかもしれません。
ですが、上司との人間関係に悩んでいる場合は、深刻な悩みのケースが多いです。
このサイトでもウザい上司の対処法をタイプ別に紹介する、「ウザい上司シリーズ」…という特集記事がありますが、これが非常にたくさんの反響をいただいていることからも、上司との人間関係に悩む人は多いことが分かります。
上司との人間関係の悪化は仕事のモチベーションにも直結しますし、自分が思うように仕事もできなくなって、精神的にも疲弊していきますよね。
上司の話ばかりしましたが、上司だけが問題でないケースも多いですよね。
ここからは、上司(先輩)・同僚・部下(後輩)との人間関係に悩む人に向けて、それぞれの人間関係を改善するためにできることを紹介していきます。
【大前提】人はそう簡単には変わらないということを念頭に置く
まず人間関係に悩んでいる場合に考えたいこと。
それは、どれだけ相手が悪くとも、相手の性格を変えるということは難しいということ。
人の性格は、何かを言って変わるものではありません。
それが自分ではなく他人となると尚更です。
ですが、自分を変えることはできるはず。
根っこから変えることはできなくても、言葉や考え方をいつもより少しだけ変えることはできると思いませんか?
もしかしたら「悪いのは相手なのにどうして自分が変わらないといけないんだ」…と、思うかもしれません。
そんなときは、相手を「自分を変えることができない可哀想な人」と割り切って、自分が変わることで環境が好転すると考えてみてください。
上司・先輩との人間関係が悪い場合
上司や先輩との関係が悪い場合、100%悪いのは上司でしょう。
本来、上司の仕事は部下を仕事の面とメンタルの面の両方からサポートすること。
そのため、上司が原因で仕事を辞めたいと思わせているのであれば、その時点で上司本人に非があるのです。
ですが、先ほども前提の部分で話ましたが、どれだけ上司に非があるからといっても上司を改善することは難しい。
上司には上司特有の「自分のやり方で今のポジションに付いた」というちっぽけなプライドがあるので、性格改善は尚更難しいでしょう。
なので、上司との人間関係に悩んでいる場合は以下を意識しながら上司と接するようにしてみてください。
上司との向き合い方
- 「部下にこんなことを思われてしまうなんて、なんて哀れな上司なんだろう」…と、同情する
- 「もしかしたら何か一理あることを言っているかもしれない」という気持ちで話を聞いてみる
- 「この上司はつい言い過ぎてしまう性格だから、しょうがないな」と俯瞰して話を聞く
ウザい上司や無能上司は、基本的に相手とコミュニケーションを取ることが苦手です。
上司に気を使わないといけないと気苦労が増えてしまいますが、上司は仕事を教えるのも叱るのも下手だ…ということを念頭に置いておけば、上司の言葉をいつもより俯瞰して聞けるようになり、ストレスがグっと減りますよ。
同僚との人間関係が悪い
同僚との関係が悪くなっている場合、お互いの尊敬する気持ちが拗れてしまい、嫉妬されていたり、嫉妬したりしているケースが多いようです。
例えば、同僚でなければ気にならないようなことが、なぜか同僚になると気になる…みたいな経験はありませんか?
その本心には、相手のことを羨ましいという心理が隠されているのかもしれません。
例えば、上司に挨拶をしなくてもなぜか好かれている同僚に対して、「ちゃんと挨拶しろよ」とイライラすることなどはないでしょうか?
そんなときは、「自分も本当は挨拶なんて面倒なことをせずに上司に好かれたい」という嫉妬心が隠されているケースが多いです。
その逆の場合も同様に、もしあなたが上司から好かれているのであれば、同僚はあなたに嫉妬しているかもしれません。
同僚も、あなたのように上司から好かれたいのです。
もし、そういった関係のねじれのようなものが生まれてしまっている場合は、上司や他人の前でその同僚を褒めてあげてください。
直接言うのが嫌だったり、嫌味っぽくなってしまう場合は、同僚がいないところで第三者に同僚を褒めてみてください。
そして、その第三者経由で同僚にあなたが同僚のことを褒めていた…ということを伝えてもらうのです。
他人に対して強い嫉妬心を持つ人は、承認欲求が強い性格であることが多いため、「誰かに褒められたい」「認められたい」という最大級の承認欲求を満たしてあげることで、人間関係を改善させることができるでしょう。
特に、人は、直接褒められるよりも第三者経由で「○○さんがあなたのことスゴいって褒めてたよ!」と言われた方が幸福を覚えるので、これは非常に効果があります。ぜひ実践してみてください。
部下・後輩との人間関係が悪い
部下や後輩から怖いと思われていたり、ナメられている場合、人間関係にトラブルが置きやすくなります。
部下や後輩との人間関係に悩む人は、大きく以下の2パターンに分けられます。
部下との関係に悩むケース
- 仕事はできるが、叱り方や注意の方法が下手なので、ただ怖い人だと思われている
- 仕事ができないのに先輩面をするので、純粋に嫌気を指されている
部下との関係のこじれは、この2パターンであることがほとんどです。
これについてはそれぞれ対処法は正しくあるので紹介していきます。
叱り方や注意の方法が下手で、部下から怖い人と思われている
これについては、先ほど上司との人間関係改善の項目でお話したところの考えを応用することができます。
あなたの普段の行動や言動を振り返ってみてください。
もしかしたら、指導に熱が入り過ぎてキツく言い過ぎていたり、しっかりと手順を指導をできていないにも関わらず、理不尽に怒っていたりするかもしれません。
そういった場合、あなたは部下から怖い人と思われてしまい、うまく仕事が回らず、関係性が悪化している可能性があります。
とは言え、言ったことを守らなかったり、よく分からない行動に走ったり……どう考えても部下が悪いこともありますよね。
そんなときは、相手の行動をよく見て、何が問題なのか、その問題の改善点はどうすれば相手にうまく伝わるかを考えてみると、上手くいくケースが多いです。
ただ闇雲に怒るだけでは相手に伝わらないことも多いので、良い部分はしっかりと褒めつつ、、注意するべきポイントはしっかりと注意する…というのを心掛けてみてください。
そうすることで、「上司はただ闇雲に怒っているわけではなく、良い部分もしっかりと見てくれて、その上で自分の至らない部分を注意してくれてるんだ…」と、安心してあなたと向き合うようになるでしょう。
仕事ができてないのに先輩面するので、部下から嫌気を差されている
少し耳が痛い話かもしれませんが、部下や後輩のほうが仕事ができて、それが理由となって部下からよく思われていない…といったケースもあり得ます。
後輩は全員自分より仕事ができない、なんてことは全くなく、優秀な部下や若手がいる場合も十分ありますからね。
とは言え、仮に部下や後輩があなたよりも仕事ができるからといって、あなたが悪いわけではありませんので気にしないようにするのが一番です。
お気付きかもしれませんが、こういったパターンの場合、部下は上司のことを上司と評価しないことがほとんどです。
(実際、あなたも上司が無能だと「なんでこんな人が上司なんだろう…」と思うのではないでしょうか?)
こういったタイプの部下との人間関係を改善するために必要なのは、相手をヨイショしてあげるということ。
上司の仕事は、部下の仕事に対して責任を負うこと。
つまり極端な話、部下のほうが実務においてあなたより優秀であっても、しっかりと部下の仕事の責任を負ったりサポートをするように正しく仕事をできていれば問題無いのです。
上司が部下を気持ちよく仕事ができるような環境作りをしていれば、どんな部下でも上司のことを尊敬してくれるようになります。
そして、優秀な部下であればあるほど、そういった「自分の立ち回りや役目を果たしている」というあなたの行動をしっかりと評価するはずです。
どんな人でも、褒められて嫌な気持ちになる人はいないですよね。
仮に、あなたも自分が嫌いな人から褒められたり、認められたりしたときでも嬉しい気持ちになったりしませんか?
それと同じで、仮に部下から「自分のほうが仕事できるし!」と思われて上司として評価されていなくても、きちんと自分のやるべきことをやれば、人間関係は改善し、頼れる部下に育つはずです。
人間関係は、片方が動けば改善されていくもの
上司・同僚・部下、それぞれの人間関係についてお話してきました。
人間関係の改善は非常に難しいのですが、相手の立場になって考えて、人間関係を自分から改善できるように動いてみると、思っているよりもすんなりと良い方向に進むことが多いです。
ここでは、もう一つだけ人間関係において大切なことをお伝えします。
それは、人間関係が悪い場合、必ずしも相手が100%悪いわけではないということです。
もしかしたら、あなたにも原因があるかもしれません。
すぐに悪口を言う、自分が不機嫌な態度を取ってしまった、仕事をせずにスマホを触っている時間が多い…などの分かりやすい原因は勿論そうですが、もしかしたら清潔感や悪臭など、身体的な部分も影響しているかもしれません。
人間関係が悪くなったときは、原因が一体どこにあるのか?を客観的に判断できるように意識してみてください。
そうすることで物事は改善に向かいますし、仮に人間関係が原因で転職をしたとしても、次の職場で似たような人間関係のトラブルを抱えることなく過ごすことができるようになります。
人間関係のトラブルは、原因を把握できないと何度も同じトラブルを繰り返してしまうという特徴を持ちます。
確かに、どうしても人間関係のトラブルで転職せざるを得ないケースも多々あります。
僕は人間関係が原因で転職した人を沢山知っていますし、実際に僕もそれが最大の理由でないにしろ、人間関係も転職動機の一つになったことはあります。
ですが、もし転職するとしても、原因を把握しておかないと同じミスを繰り返して、また転職を繰り返してしまうといった、根本の解決にならないのです。
なぜ辞めたいのか、そしてその原因と解決策を追求しておかなければ、例え転職できたとしても同じことを繰り返してしまうのです。
唯一、例外のパターンもあります。
それは、自分に一切非がない場合。
つまり、パワハラやセクハラなどのハラスメントを受けていたり、いじめや陰口など、明らかに何か自分以外の部分で問題が起きている場合です。
こういった場合は改善しよう等と思わず、今すぐに会社を辞める為に転職する準備を始めましょう。
ハラスメントやいじめなどの問題を起こす人間がいる会社で働いていても、残念ながら何も良いことはありません。
給料が少なく、仕事に見合った給料を貰えていない
人間関係の悩みと同じぐらいに多いのが、やはり給料の話。
「どれだけ頑張っても給料が少ない…」
「あいつは自分より沢山貰っているし、自分だってそれぐらい貰って良いはず…」
一度お金のことを考え始めると、やる気はどんどん下がっていきますよね。
給料とは、あなたが会社にどれだけの価値を提供しているかで決まります。
給料が少ないということは、会社からの評価が直結していることも多く、「頑張っているけど評価されない」という状態であることがほとんどです。
それ故にモチベーションが下がってしまう。
そして、この問題の厄介なところは、この不満を完全に解消することは難しいということ。
というのも、給料は先ほど紹介した人間関係の改善とは違って、今すぐに何かをできるということが少なく、できることが限られているからです。
それに加え、今あなたが働いている業界や業種の給与水準にもこの問題は大きく影響してきます。
例えば、同じ人事で働いたとしても、極端な話、地方の中小企業で人事として働いている場合と大手外資系で人事として働いている場合では、大きい括りで言えば業務は同じでも給料に倍近くの差が生まれてしまいます。
それぐらい、今自分がどういった場所に身を置いているのか、というのが給料にはダイレクトに影響します。
ですので、まずはあなたが今働いている業界や会社がどれだけの給与水準なのか、ということを確認しておきましょう。
その上で今の会社に残るか転職するかを決めても遅くはないはずです。
とは言え、「今すぐに地方の中小企業からGoogle本社に転職して働け」と言われても、そんなものは無理なことは百も承知。
というわけで、ここからは給料をあげる為に今の会社でもできることと、もし給料を上げるために転職する場合に気をつけたいことの2ポイントを詳しく紹介していきます。
給料を上げるために今の会社でできる方法
給料を上げるために今の会社でできる方法は、以下の3つです。
給与改善で今すぐできること
- 会社での人事評価テーブルを確認して、評価されるために忠実に働く
- 給料を上げてもらえるよう、直談判する
- 市場価値の高いスキルを身につける
一つずつ見て行きましょう。
会社で何が評価されるのか、の人事制度を確認して仕事を忠実にこなす
まず、最も簡単にできるのは「今働いている会社はどのような給与評価テーブルが採用されているのかを確認する」ということです。
最も一般的なのは、半期ごとに目標を上司と幾つか設定して、その目標を達成したかどうかで評価が決まる、というものです。
例えば、あなたのいる会社は「目標を全て達成したら社内のランクが上がってジェネラリストとして給与が上がる」という会社なのか、それとも「何か一つの目標を高いレベルで達成すればスペシャリストとして給与が上がる」という会社なのか…は会社によって様々です。
故に、給料を挙げる為には今のあなたの会社がどういった評価基準を持っているかを確認した上で、その評価基準に沿って仕事をする必要があります。
逆に言えば、その基準に沿って仕事をするだけで自然と給与は上がっていきます。
給料は、会社によって上げ方が異なるため、給料を上げるためには何をすれば良いのかが分からなければ上がるものも上がりません。
まず自分がやるべきことを理解しておくことは、とても大切です。
給料をあげてもらえるよう、上司や人事に直談判する
先ほど紹介した評価基準を確認しながら仕事をこなすことは、中長期的な改善法です。
今すぐに効果を出す為には、給料をあげてもらえるように上司や人事に直談判する以外にありません。
とは言え、これには少しばかりコツがいります。
それは、交渉するタイミングです。
冷静に考えてみると「確かに…」となると思いますが、突然「給料を上げてください!!」と言っても、普通の会社ではそこまで話を真剣に聞いてくれないでしょう。(じゃあ仕事頑張ってね、で終わることがほとんどです)
そうならないためにも、以下の二つのタイミングで給与交渉をしてみてください。
一つめは、
「給与査定が行われるタイミング」
です。
このタイミングでは、上司から評価に対するフィードバックが行われると思います。
「今の給料が安いので会社を辞めようと思っている」と上司に伝えることで、あなたを引き留めるために給与を改善してくれるケースが多いです。
そして二つめは、
「転職を匂わせるタイミング」
です。
先ほどのフィードバックの部分と似た改善策になりますが、転職を検討していることを上司や人事に打ち明けてみてください。
そして、ただ打ち明けるのではなく、「転職の理由が給料であること」「給料が上がれば転職は考えていないこと」を明確に伝えてみましょう。
ただ、この二つにはしっかりと裏取りをする必要があります。
給与改善相談に必要な裏取り
- 自分が給料を上げてもらうに相応しい仕事をきちんと行えているか
- 今の給与は一般的な他の会社や社内の評価基準と比較して問題のあるものなのか
これらを数字できちんと話せるようにしておけば、両者が納得した上で話を進めることができるはずです。
そして、給与交渉で最も大切なポイントは、自分だけのメリット(エゴ)を押し通さず、会社や上司にとってもメリットがあることを提示する、という点です。
自分の給与をUPさせることで、会社や上司にとってどういったメリットがあるのかをしっかり提示しないことには、「ただワガママを言うヤツ」という心象の悪さだけが残ってしまうので、注意してください。
社外で市場価値の高いスキルを身に付ける
仕事に直結するような市場価値の高いスキルを身につけて、社内で出来る仕事の幅を広げて評価を高めましょう。そうすることで、中長期的に年収を上げることが可能です。
業界によって、それが果たして国家資格なのか、それとも動画編集ソフトを使えることなのかは分かりませんが、今できないことをできるようになれば、自然と給料は上がるものです。
これも中長期的な目線ですが、これの良い点は自分のスキルとして身に付くので、手に職を身に付けることで市場価値が上がり、転職する時に役に立ちます。
仮に給与が上がらなくても、転職で有利になるというメリットがあるので、新しい仕事ができるようにスキルを身につけるのは非常におすすめです。
【注意点】20代のうちは、安易に副業に走るのはおすすめできません
今、日本には副業ブームが来ています。
政府が副業を推奨していたり、今まで副業禁止だった会社が徐々に副業を解禁するなど、定年退職後でも安心して暮らせる資金作りを行うよう、副業が一般化され始めていますよね。
そういった背景もあり、年収をあげるためについつい副業に目がいきがちですが、ここで一つだけ給料を上げるために覚えておいてほしいことがあります。
それは、副業をすれば本業での評価が下がる可能性があるということです。
確かに、副業は上手くいけば稼げます。
月々のお小遣いレベルから、本業の手取りよりも数倍副業で稼いでいるサラリーマンも存在するぐらいですから、それは明白でしょう。
ですが、副業は20代でなくともできるということを忘れてはいけません。
本業にしっかりと取り組み、成長して市場価値を高めた30代と、副業ばかりしていて本業が疎かになっていた30代、最終的に貰える金額は前者の「本業をしっかりと行っていた30代」です。
20代のうちにできることは、30代ではできません。
ですので、どうしても副業がしたいという人は、まずは本業で成果をしっかりと上げてから副業にトライしてみることをおすすめします。
労働時間が長過ぎて自分の限界を超えている
残業の多さや、休日出勤の多さ、有給がなかなか取れないなど、働く時間とプライベートの時間、つまりワークライフバランスがうまく取れない場合に会社を辞めたいと考える人は少なくありません。
実は、僕も月に150時間残業をしたことがあるぐらい辛い時期があったのですが、もはやこのレベルまで行くと正気の沙汰ではないな…と、今振り返ってみて思います。。
労働時間が原因で仕事を辞めたいと思っている場合、この問題はとてもシンプルに考えることができます。
それは、「どれぐらいの残業を許容できるのか」を考えることです。
まずは、自分が理想とする働く時間を考えてみましょう。
その次に今仕事をしている時間を洗い出してみて、そのギャップを確認してみてください。
それが努力で埋まりそうであれば、頑張ってみてください。
なぜなら、仕事を効率化することは市場価値を高めることに直結するからです。
仕事の効率化ができるということは、優れた働き方ができている証拠。
そのレベルまで行けば、いつでも転職できるスキルが身に付くだけでなく、評価が上がって給料が上がることも期待できます。
もし労働時間の問題改善が自分の努力だけでどうにもならない場合は、上司に相談してみることをおすすめします。
ストレートに「仕事量を調整したい」と相談して、改善されるケースは多々あります。
といっても、人手も足りないし、無理だろうな…と思う人がいるかもしれません。
もし改善されないのであれば、そのとき始めて転職を考えてみるのが良いでしょう。
あなたの労働時間が長くなってしまっている原因に、他の人よりも仕事量が多いというのがあるのであれば、それは会社として仕事がうまく回っていない証拠です。
会社や上司がその問題を改善しようと積極的に人員増員のための採用を行っていたり、業務をスムーズに行えるように外部サービスの使用を検討しているなどの努力しているならまだいいでしょう。
ですが、今のあなたに会社が甘えてしまっているのであれば、その会社は非常にレベルが低く、在籍する価値は無いと言ってもいいでしょう。
また、サービス残業やタイムカードが実際と違う場合はすぐにやめるべきです。
労働時間の長さは大きなストレスになるので、身体的な疲れだけでなく心身への大きなダメージになります。
記事冒頭でもお伝えしましたが、僕には働き過ぎてしまい長期入院して意識を失っていた時機があります。
僕のようにならないためにも、もしあなたが今自分の身を削りながら働いているのであれば今の環境からすぐに離れることも視野にいれてください。
社風が合わない
会社には、それぞれの社風があります。
これは人間と同じで、会社の数だけ社風があります。
もしあなたが今までに転職を経験したことがあるなら、同じ業務内容の会社でも、雰囲気が全く違うことは実感したことがあるかもしれません。
社風が合わないな、と感じたときにできる対処法ですが、
これについてはなるべくはやく転職する、という他にありません。
というのも、社風が合わないというのは自分で改善できることがあまりにも無さ過ぎて、ストレスを溜め続けてしまうからです。
そして、社風が合わないといずれ転職することになります。これは断言できます。
いつか転職するのであれば、ストレスを無駄に溜めないよう、今のうちに転職するべきです。
これは人間のグループにも同じことが言えます。
例えば、バリバリスポーツ一筋で生きてきた、やんちゃな体育会系の人たちが集まったグループがあるとします。
そこに、運動なんて大嫌いで、ずっと勉強をしてきた人が紛れ込むと、どうなるでしょうか?
勉強してきた人は、ストレスを抱えていずれそのグループを抜け出しますよね。
ここで大切なのは、決して勉強してきた人が悪いわけではないということです。
逆に、勉強が大好きな人の集団に勉強大嫌い、スポーツ一筋の体育会の人が入ってきたらどうなるでしょうか?
この場合、スポーツマンがストレスを抱えてこのグループを抜け出しますよね。
というように、社風が合わないというのは、誰かが悪いというわけではなく、たまたま相性が悪かっただけの話なのです。
場所を変えれば心地よく働ける環境が必ずあります。
無駄にストレスを溜めないためにも、社風が合わないと感じて会社を辞めたい場合はなるべくはやめに転職活動を始めるようにしてみてください。
適切な評価が受けられていない
仕事でどれだけ頑張っても適切な評価を受けられない場合、仕事が嫌いになって会社を辞めてやろうと思ってしまいますよね。
その思いを加速させる要因の一つに、逆の意味で適切な評価が行われていないケース…つまり、「仕事が全然できないのに、なぜか評価が高い人の存在」もあるのではないでしょうか。
実際、僕が以前働いていた会社にも仕事ができないのに上司からの評価が非常に高く、人事評価も高い同僚がいました。
こういった存在は、自分のモチベーションを著しく低下させますよね。
ここからは僕の体験談になるのですが、実際僕もその同僚のせいで仕事のモチベーションが0に近かったときがあります。
「こんなヤツが評価される会社なんてゴミだ。すぐに転職してやろう」とも考えていました。
ですが、僕はとある4つのことを見直したのです。
そうすることで、僕はその同僚以上に高い評価を得ることに成功しました。
半期で給料が大幅に上がっただけでなく、社内でも表彰されたり、会社経営陣からマネージャーとして育成されるまでになったのです。
僕が見直したのは以下の4つです。
見直した4つのポイント
- 自己評価だけが高くなっていないか
- 頑張っているだけでなく、数字や目で見える成果(成功)はあるか
- しっかりと"アピール"できているか
- 他のメンバーと適切なコミュニケーションが取れているか
どれも大切なのことなので、一つずつ詳しく解説していきます。
自己評価だけが高くなっていないか
人間は、自分が一番好きな生き物。
逆を言うと、評価されていない状態に不満を持ち「自分はこれだけ頑張っているのに、どうして上司は評価してくれないんだ!?」とつい思いがちです。
ですが、よく考えてみてください。
会社は、自分以外の周りの人もみんな頑張っています。
会社での評価は、「自分のやるべきことをやっているか」という絶対評価の部分もありますが、どうしても「周りと比べて頑張っているか」という相対的な部分もあります。
つまり極論を言ってしまえば、客観的に見てあなたが頑張っているようにさえ見えれば、仮にあなたが手を抜いていたとしてもあなたの評価は高くなるのです。
逆に、周りも一生懸命頑張っているような環境であれば、頑張っているのは自分だけではないため、自己評価が高くなりすぎないように注意しなければいけません。
頑張っているだけでなく、数字や目で見える成果(成功)はあるか
結果じゃない!頑張ったことが大事!
という話はよく聞きます。
確かに、結果ではなく過程を見て評価してくれるケースも沢山あります。
ですが、やはり評価される上で最も強い効果を持つのは成果です。
営業で言うと、100件アポを回って1件も成約できない人と、5件アポを回って5件成約する人だと、掛けた時間に関わらず、後者のほうが評価されやすくなりますよね。
このように、会社で評価されるためには、評価されることに対しての目に見えて分かる証拠が必要になります。
実際、僕が「会社から適切な評価を貰えていない!」と思っていたときはここが大きな落とし穴になっていたのです。
頑張っているけど、成果が分からない…仕事内容が縁の下の力持ち的なポジションの場合、特にそういった不満は躊躇に出ます。(僕のポジションも、そういったサポート役に近い場所でした)
それ以降、僕は数字や達成した成果などを作ることを意識して行動することで、徐々に会社からの評価が好転していったという経験があります。
ぜひみなさんも、頑張りを評価されるたけの数字や成果を出すことを意識してみてください。
しっかりと"アピール"できているか
どれだけ評価に値する働きができていても、その事実を評価する側…すなわち上司が知らなければ意味がありません。
つまり、上司にどれだけ頑張っていることをアピールできるか、というのも正しく評価を受ける為には重要になってきます。
これは決して、
「僕が一番頑張っています!」
「僕は寝ずに毎日仕事のことだけを考えて生きています!」
なんて根性論的な部分をアピールしろ!というのではありません。
適切な場所で、適切に自分のことを伝えるだけで良いのです。
実際、僕もマネージャーとして20人弱のチームのメンバーをマネジメントしていた時期がありますが、評価されにくい人の大きな特徴として、みんな揃って普段優秀なのに、アピールが下手というのがあります。
具体的に言うと、評価面談などのいざというときに腰が低かったり、謙遜する癖があるのです。
これはとても勿体ない。
査定面談や仕事のフィードバックの際、自分が達成した成果をしっかりと伝え、どのようにそれを達成したかを使えるだけで、十分にアピールできていることになります。
当たり前の些細なことかもしれないのですが、これができていない人は実はかなり多いので、自分の行った仕事は自信を持って、しっかりとアピールしていきましょう。
他のメンバーと適切なコミュニケーションが取れているか
仕事ができる優秀な人は、どうしても社内で一匹狼になりがちです。
確かに、仕事ができる=仕事をしている時間が他の人より多いので、どうしても周りに比べて一人になりがちですし、自分が仕事に集中しているときは、喋ってばかりいる周りの人とはできるだけ関わりたくないですよね。
ですが、完璧に孤立してしまうと、あなたの仕事ぶりが分からず、評価されにくくなってしまう危険性もあります。
実際、僕も一人で常に仕事をしていた頃よりも、周りとコミュニケーションを取りながら仕事を進めることを意識いたときの方が、会社からの評価は高かったです。
というのも、周りとコミュニケーションを取ることで、上司以外にも周りの人があなたの良い話を上司にしてくれるようになるから…というしっかりとした理由があります。
社内で適切に評価されるためには、上司へのアピールだけでなく、周りのメンバーからの信頼もとても重要です。
常に世間話をしながら仕事をしなければいけない、というわけではありませんが、会社で働くということは誰かと一緒に仕事をするということでもあります。
個人プレイも大切ですが、チームプレイできる力が求められるので、適切なコミュニケーションはできるだけ取るようにしましょう。
つい1人で仕事しがちだな…と思う人は、
- 会社の中で自分は何を求められているのか
- どのように自分が動けばチームが円滑に回るのか
ということを意識したうえで、他人を巻き込みながら業務に取り組むことを意識してみると良いでしょう。
仕事内容が適切ではない
仕事を辞めたいと思う理由に、仕事の内容やレベルが自分に合っていないと思うことも多く挙げられます。
難しい仕事ができる=優秀、ということに間違いは無いのですが、誰だっていきなり難しい仕事をすることはできません。
それは決してあなたが悪いのではなく、その仕事ができるようにサポートできていない会社の環境や、しっかりと教育を受けられる制度が整っていなかったりと、理由は様々あったりします。
本来三人でやるべき仕事を一人で全てやらされている…といった、人手不足が故に仕事ができない…という状態も考えられます。
僕が仕事を辞めたいと悩んでいた頃は、とにかく人手不足でやったことの無い仕事を任されていました。
どれぐらい人手不足かと言うと、5人が100%の力を使ってようやく達成できるような仕事を1人でやっていたような感じです。
人が辞めた後、仕事の引継ぎや欠員の補充も無く、部下もほぼ新卒なので裁量のある仕事を任すことができない。
そんな中で、自分のやったことの無い仕事をやらせてもらえたり、5人分の仕事を任せてもらえていたのはある種光栄にも思っていました。
「お前ならできるだろう」と見込まれていたからだとは思うのですが、とは言え地獄でした。
このように、明らかに自分のレベルに似合わない仕事を行っている場合はあまり良い結果を生みません。(達成してもミスが目立ったり、後処理が大変です)
なので、こういった場合はまず上司に相談してみることから始めましょう。
仕事がキャパオーバーな時は、自分の中では辛い辛いと思っていても、実際にその問題を上司に報告できている人は少ないので、積極的に上司を活用していきましょう。
一般的な会社であれば、仕事量を減らす方向に動いてもらえたり、仕事内容を検討してくれたりと上司が動いてくれるはずです。
もし何らかの理由で断られてしまったら、そのときは今の会社を見限った方が良いでしょう。
今の仕事が向いていないと感じている
「今の仕事より自分に向いている仕事があるはず」
「仕事内容が苦痛でしかない」
業務内容が入社してから変わったり、自分の思うような業務をやらせてもらえないときに、自分にはもっと向いている仕事があるんじゃないだろうか、と考える人が多いようです。
これはやりがいを感じられていないことと繋がるので、次項で詳しく説明していきます。
やりがいを感じられず、仕事が向いていないと感じている
「今の仕事より、もっと自分に向いている仕事がきっとあるはず」
「なんとなく働いているけれど、よく考えると仕事は嫌いな方だ」
こういったように、仕事にやりがいを感じられていない状態が続くと、その会社にいる意味を見出せず、仕事を辞めたいと強く思うようになる人が多いです。
やりがいを感じずに仕事を辞めたいと思う人の特徴は、「本当はやりがいのある仕事をしたい」「自分の好きなことをして働きたい」という思いが他の人よりも強いというのがあります。
もともと仕事にやりがいを求めない人は、やりがいを理由に仕事や会社を辞めたいと思わないのです。
仕事のやりがいを感じられないのは、以下のような理由が多いようです。
やりがいを感じられない理由
- 何の為に仕事をしているのか分からない
- もともとその仕事がやりたかった訳ではない
- 仕事内容が入社時から変わっている
- 一緒に働く人に恵まれていない
- 目標や、仕事で叶えたい夢が無い
- 仕事の面白さが分からない
一つずつ、詳しく見て行きましょう。
自分の仕事が誰の役に立っているのかを改めて確認する
自分の仕事が誰の役に立っているのかを把握することで、今まで分からなかったやりがいを見つけることが出来ます。
特に、デスクワークだと尚更人の役に立っている感触は無いと思います。
そういったときは、勿論上司や先輩に聞いてみるのも良いのですが、オススメは自分の仕事を題材にしたドラマや漫画を見てみることです。
不動産屋なら「家売る女」、教師なら「3年A組」など。
また、オフィス業務を行う人を題材に扱ったドラマは働く人たちの葛藤も非常にリアルに描かれているので特にオススメです。
「私、定時で帰ります。」や「同期のサクラ」などはどんな仕事をしている人でもやりがいを見つけることが出来るので是非チェックしてみてください。
なぜ今の会社に入ったのか、を改めて確認する
数年同じ会社で働いていると、あらゆることに馴れてしまい、なぜその会社で働きたいと思ったのかを忘れてしまうことが多々あります。
たとえば、新卒から同じ会社にいるのであれば新卒入社のときの志望動機、転職をしたのであれば転職動機など、今あなたがなぜそこにいるのか、を改めて見つめ直すとやりがいを思い出すことができるでしょう。
思い切って仕事を任せてもらえるように相談する
自分がやりたい!と思う仕事が社内にあるのであれば、そのポジションが空いているか空いていないかに関わらず、思い切って上司に仕事の内容を変更してもらえないか相談してみましょう。
もちろん、ただ闇雲に相談するだけでは今の仕事もあるので難しいかもしれませんが、相談の際、あなたが仕事内容を変更して会社や上司に得があるように話をすることを意識してみてください。
どんな仕事や交渉でも、相手のメリットを提示することは成功の近道です。
誰かと一緒に仕事をしてみる
もしあなたが1人で仕事を黙々とこなすタイプの働き方をしていてやりがいを感じていないのであれば、誰かと一緒に仕事をしてみることをおすすめします。
1人で仕事をしているだけではやりがいもモチベーションも保てない人がほとんどですし、会社で働くということはチームプレイが必須なので、誰かと仕事をすることで相手はあなたの成功を喜んでくれますし、あなたも相手の成功が嬉しくなる…といった、仕事に良い影響を与え、それがやりがいに繋がることが期待できます。
短期的な目標を立てて、達成するために周りにも公言してみる
やりがいを感じない人の多くは、何をすればやりがいが見つかるのか…というのをなかなか頭で理解できていない人が多いです。
そんなときは、「目標を達成することで得られる達成感」を味わうことで、仕事のやりがいに繋げてみましょう。
目標を達成することがやりがいの社会人は非常に多いですし、何よりその目標を周りに公言しておくと、周りがあなたに期待してくれるようになりますし、達成したときには大きな信頼を勝ち取ることができて、「周りからの良い評価」がやりがいにも直結します。
ライバルや憧れの人を見つける
もしあなたが負けず嫌いな性格なのであれば、身近な存在にライバルを作ってみましょう。
そうすれば、ライバルに勝つことが仕事の目標になり、良い意味で刺激となって仕事にやりがいを見出すことができます。
あまり実力(経験年数)や年齢が離れていてはライバルとして設定するのが難しい場合もありますが、そういった人をライバルにするのも全然OK。努力すれば超えられる人、というのを身近に作って常に勝ち続けることが仕事のやりがいとなっていくでしょう。
家庭の事情で辞めなければいけない
介護や子どもの世話などで会社での働き方を見つめ直したとき、プライベートと仕事を両立できないと判断した人が仕事を辞めたいと思うようです。
会社の理解があれば休職や育休を取ることができるのですが、それすら上司のお許しを得ることが難しいような会社であれば、転職を検討してみても良いでしょう。
そんな会社であれば、仮にうまく休めたとしても、理解の無い上司が健在していると、戻ってきたときにあなたの席は無いかもしれません。
しかし、だからと言ってそう簡単に辞める訳にもいきませんよね。
本当に仕事を辞めないといけないのか、は以下の項目を会社で確認してみることをオススメします。
出産や育児、介護などで休職できるか就業規則を確認する
まず第一に、家庭の事情で休むことができるかどうかを会社の就業規則で確認することから始めましょう。
ここで確認が取れなければ残念ながら会社を辞めるのが現実的なのですが、就業規則で休職についてしっかりと記載があるのであれば話は別。
それに従って手続きを取れるはずなので、上司や人事に相談してみると良いでしょう。
社内に同じ理由で休職したことがある人いるかを確認する
就業規則で休職について問題ないことが明記されていても、実際にその制度が機能していなければいけません。
周りに確認しつつ、あなたと同じ理由で実際に休職したことのある人を社内で捜してみてください。
もしいれば、その人に当時の話を聞いてみましょう。
もし居なければ、あなたと同じ理由でなくとも、似たような内容で休職の実績があるかを確認しておくと良いでしょう。
時短勤務や異動、就業形態の変更の相談ができないか相談をする
あなたが抱えている問題次第ですが、仕事を休職しなくとも、今の働き方を改善するだけで仕事としながらその問題と向き合うことができるかもしれません。
そういった場合、例えば朝来れなくなるから他の人よりも定時を少し遅くしてほしいだったり、時短勤務だったり、もう少し柔軟(楽)に働けそうな部署に異動できないかを上司に相談してみてください。
辞めたいのに辞められない理由とその対処法
恐らく、このページをここまで読んでくれているということは、会社を辞めたい、仕事を辞めたいと思っている思いが強い人だと思います。
ですが、辞めたいと思っていても、なかなか仕事を辞めることを上司に伝えるのは勇気が要りますし、他にも会社を辞められない理由があったりして、すぐに辞めることってできないですよね。
確かに、僕も会社を辞めるときはそういった不安がいつもついて回りますし、実際に会社の人や友人が仕事を辞めたいと僕に相談してくれたときも、ほとんどの人が何かしらの理由ですぐに退職することができていませんでした。
しかし、もし本当に会社を辞めたいと思っているのであれば、実際に次のアクションを起こす必要があります。
いつまでも今の環境に居ては、どんどんとストレスが溜まってしまうだけでなく、市場価値が下がってしまう可能性すらあります。
という訳で、ここからは会社を辞めたいと思っているけれど辞められない人全員に共通する、深層心理をそれぞれご紹介していきます。
会社を辞めたいと思うのは甘え?逃げること=悪いことだと思っている
退職が「職から退く」と書くように、逃げるようなイメージがどうしてもありますよね。
そして、逃げることは悪いことだと思っていませんか?
- 一つの仕事を続けられないのは甘え
- 辛いのはみんな同じ
- どこで働いても似たようなものだろう
もしかしたら、こんなふうに思ってしまっているかもしれません。
とてもよく分かります。
確かに、寛容的になったとは言え、日本の古き良き文化として一つの物事を継続し、我慢しながら周りと協調性を持つことは美徳とされていますからね。
ですが、退職は逃げることではありません。
逃げるのではなく、新しい環境…今よりも良い環境にステップアップするために行うものではないでしょうか。
日本人は帰属意識が高いため、新しいコミュニティに向かうとき、新しい場所に行く、というよりも今居る場所を離れる、という方向に目がいきがちです。
ですがよく考えてみてください。
今居る場所から離れるのであれば、離れてしまう場所のことを考えるよりも、新しい場所のことを考えた方が楽しくないですか?
新しい環境に行けば、自分の理想に一歩近づける訳です。
それは逃げでもなんでもないですよね。
「前向きな転職が良くてネガティブな転職は悪」なんて言いますが、厳密に言うとこの世の転職はネガティブな転職だらけですよ。
「キャリアアップがしたい」という転職が前向きだと言いますが、これって言い返せば「今の会社ではキャリアアップできず、自分が働きたいと思えない」というネガティブな理由だったりするわけです。
なので、もしあなたが会社を辞めたいと思っていたとしても、それはいけないことではありません。
逃げることが悪というのは、古き悪しき日本の考えで、そもそも転職は逃げでもなんでもありません。
いつか辞めたい…と思っているだけで行動に移せていない【正常性バイアスの呪い】
記事冒頭でもお話しましたが、人間の行動や考え方には正常性バイアスという心理が働きます。
これは、今の環境がどれだけ悪しきものでも、あらゆる理由で正当化してしまうというものです。
つまり、「本当は辞めたいと思っているのに、実際に行動ができない…」という状態になっている場合、これは脳による仕業なのである種仕方のないことなのです。
退職や転職は今いる環境を大きく変化させるものですから、かなり強めの正常性バイアスが掛かります。
この場合、自分が行動することで問題が解決することは珍しく、物事を進めるためには「外的要因」が必要になります。
外的要因は、例えば「上司からパワハラを受けた」「同僚が転職した…」などの他人が影響する理由ですね。
ですが、他人のアクションを待っていては、いつ自分が行動できるかは分かりません。
なので、この記事があなたが行動する「外的要因」になれば幸いです。
本当に辞めていいか相談したいけど、誰にも言えない
退職を考えると、今辞めていいのか?誰かに相談できないか?という問題に必ず直面します。
誰に相談するのが良いのか、というのは簡単な答えがあるので後ほど説明するとして、ここでは退職するタイミングはいつが良いのか?ということを紹介していきます。
会社の業績が傾いているのであれば今すぐに退職や転職を検討すべきですが、そうで無い場合、2つの転職すべきタイミングをご紹介します。
- ボーナスが入った直後
- 転職繁忙期の1~3月
です。一つずつ詳しく紹介していきます。
ボーナスが入った直後
一般的な企業では、6月と12月にボーナスが入ります。
退職の時期に悩んでいるのであれば、ボーナスを貰ってすぐに転職できるように、支給された直後の7月や1月に退職するのがおすすめです。
とは言っても、次の会社を決めてから退職したほうが良いので、ボーナスが支給される二ヶ月前を目安に、短期集中を意識して転職活動を始めてみてください。
転職繁忙期
多くの企業は、1月~3月に転職の繁忙期を迎えます。
求人の数が増え、企業の採用に対する意識がより強くなる時期なので、冬は転職の時期、と考えると良いでしょう。
転職のタイミングは人それぞれですが、この時期に退職し、転職することができれば、転職先でも同じ時期に入社する同期が見つかるかもしれません。
一般的に転職先で同期が居ることは珍しいので、仕事のことを気軽に話せる仲間がほしい場合は、この時期を狙って転職してみるのもオススメです。
家族に退職・転職を反対されている
家族に反対されて会社を辞められない…というよくある話です。
実は、家族は最も退職や転職を相談してはいけない人です。
なんだかこれだけ聞くと胡散臭く感じてしまいますが、一番最初に今の仕事を辞めることを相談するのは本当におすすめしません。
理由は明白で、これも正常性バイアスの問題なのです。
多くの家族の場合、あなたの働き(給料)が家族の生活に直結しますよね。
あなたが退職することで、今の生活が形を変えることは明白。
もしかしたら、給料が下がるかもしれません。周りから家族が転職したことについて何か言われるかもしれません。
そういった状況の変化は、どれだけ親しい人でも最初は必ず困惑します。
もちろんあなたは仕事を辞めたい理由を家族にしっかりと説明すると思いますが、既に困惑状態にある家族は、あなたがなぜ仕事を辞めたいか、という話をしっかりと理解するまでに時間が掛かってしまいます。
とは言ったものの、一人暮らしならともかく、家族を持つ人にとって、仕事を辞める話を家族に相談しない訳にはいきませんよね。
ここで僕が言いたいのは、一番最初に相談する相手として家族はふさわしくない、というものです。
家族に相談するときは、絶対に仕事を辞めるという意思が固まった段階、そして明確に行動も起こし始めている段階で相談するのがベストです。
じゃあ誰に相談すればいいの?という話になると思うのですが、これは仕事を辞めることについてしっかりと知識や経験があるキャリアのプロに相談して、その上で家族に相談するのが良いでしょう。
キャリアのプロについては、詳しくは後述します。
人手不足で会社を辞めさせてもらえない
この問題はとても簡単で、人手不足の会社でも、あなたが辞めたいと思えば辞めることができます。
とは言え、実際問題はそう簡単ではないのも事実。
- 今居る人たちに迷惑を掛けられない
- 上司から辞めさせないという雰囲気を感じる
こういった理由で、なかなか辞められないパターンが多いのはどこの会社も同じ状況です。
この問題に直面しているのであれば、あなたは責任感が強く、そして自分が辛い状況になって尚他人を思いやることができるとても素晴らしい人なのだと思います。
ですが、落ち着いて考えてみましょう。
会社で一緒に働く人たちと、自分どちらが大切なのかを。
あなたは今の会社で働き続けて、確かに周りの人に「人手」という部分で迷惑は掛からないかもしれません。
ですが、あなたがストレスや過労で倒れてしまったら?心の病になってしまったら…?
あなたは会社から見放され、居なくなったあなた分の人手はいとも簡単に補充されるのです。
そんな未来が見える中で、あなたは自分の身を削ってでも働き続けますか?
辞めてから会社に何を言われるか分からないから怖くて辞められないですか?
大丈夫です。法律もあなたの味方です。
どれだけ上司や会社からとめられても、法律的には正しく手続きを行えば2週間で退職でき、その後は会社とも一切関わらなくて良いのです。
今の場所で辛いまま働き続ける自分でいるか、新しい場所でイキイキと働く自分のために行動するか、冷静に考えてみてください。
忙しくて、転職活動や会社を辞める時間がない
退職は一瞬で出来るのですが、新しい会社を捜すとなると、転職活動をするのに時間が必要になりますよね。
確かに、働きたい会社を捜して、履歴書と職務経歴書を作って、書類選考に応募した後は面接を何度か繰り返して……考えるだけで、今の仕事を続けながら新しい職場を捜すなんて、どれだけ時間があっても足りないような気がしてきますよね。
だからと言って、仕事を辞めてから新しい会社を捜すとしても、お金の問題や、家庭や周りからの目など、様々な事情があって無職の期間を作る訳には行かないのも事実。
実は、こういった悩みを持つ人は「転職活動にどれぐらいの時間を掛ければ次の職場が見つかるのか」という問いに対する答えを自分の中に持っていないことが多いのです。
転職活動の一つ一つのアクションにどれぐらいの労力が必要で、どれだけの時間を掛ければいいのかさえ分かれば、思ったよりも時間が掛からないことに安心できて、ゴールに向かって転職活動を進めることができるようになりますよ。
転職活動の実態を知りたい場合は、まず転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
転職エージェントであれば、転職活動に求職者がどれほどの時間を掛けているのか、一般的にはどれほどの実作業時間で転職できるのか、を明確に教えてくれるはずです。
※おすすめの転職エージェントについては記事後半で触れます
今の会社の人にどう思われるかが不安
退職した後、恨まれたり憎まれたりしないか、という懸念があってなかなか退職できない人がいます。
ですが、その心配は全くする必要がないのです。
これも先ほど少し触れましたが、逆にあなたが誰かを送り出す立場になって考えてみましょう。
一緒に働く人が退職することが決まったら、あなたはどう思うでしょうか?
- なんだか残念
- 先を越された…
- 次は何をするのか
多くの人は、こういった感情になるのではないでしょうか。
…逆に考えてみると分かるのですが、周りの人もあなたと同じなのです。
つまり、あなたが会社を辞めたとて、憎しみや怒りで永遠と呪ってくるようなことは一切ありません。
仮に合ったとしたら、そんな人とは早々に縁を切るべきなのと、どのみち会社を辞めたらそんな人とは連絡を取り合うこともありませんよね。
(仲が良かった人とは、辞めた後も飲みに行ったり、連絡を取り合ったりはあると思いますが)
つまり、これはあなたが考える程、実は深刻に考えなくても良い問題なのです。
辞めた後の生活費がない
収入源が無くなると、貯金を切り崩しながらの生活を余儀なくされますが、それってかなりのストレスになりますよね。そういった生活をしたい人はいないと思います。
先ほどの「忙しくて転職活動ができない」と言う内容にも繋がってきますが、次の会社が見つかっていない状態で会社を辞めると、収入源の無い生活が始まるから、転職活動で次の会社を見つけなければいけない。でも、忙しくて転職活動ができない。だから次が決まらず辞められない…という悪循環に陥ってしまいます。
個人的にはできるだけ在職中に転職活動をすることをおすすめしますが、辞めてしまってから転職活動を続けても、生活費は様々な方法で賄えます。
失業保険や傷病手当金などを活用すれば生活費は担保できますからね。
実際に僕は休職しながら転職活動をするというある意味裏技チックなことをしていたので、給与の6割を毎月支給されながら生活していました。
固定費の支払いがある人は大変ですが、贅沢しなければ都内の一人暮らしでも生活できるレベルだと思います。
どうしても金銭的に厳しくなった場合は、身内を頼りつつ、カードローンで借金などは絶対に行わないようにしてください。
会社や仕事を辞めたいと思った時にとるべき6つの行動
ここまで、体の限界サインや仕事を辞めたいと思う理由と、その対処法についてご紹介してきました。
ここからは、実際に辞めたいと思っているときに何をすれば良いのか?
を紹介していきます。
自分がなぜ会社や仕事を辞めたいのかを理解しておく
ここまで紹介してきた内容で、仕事を辞めたい理由が自分の中で徐々に明確になってきたかと思います。
自分がなぜ辞めたいと思っているのかを把握しておくことで、改善方法や次の職場選びの軸を見つけることができるようになります。
仕事を辞めるのであれば、曖昧な理由ではなく、ハッキリとなぜ辞めて新しい会社で働きたいのかを他人に説明できるぐらいに自己理解を深めておきましょう。
第三者に相談しておく
このページの冒頭でもお話しましたが、仕事を辞めたいと思っているとき、退職はいけないことだと思っている人が多く、なかなか誰かに相談できない人が多いようです。
確かに、自分の弱い部分を見せることになりますし、周りにどう思われるかも分からない…そんな状況で自分のことを話すのはなかなか気が引けますよね。
実際に僕も、初めて転職を決意するまでは1人で悩み続けていた時期もありました。
しかし、どれだけ自分一人で考えていても解決策は浮かびませんでした。
「文句を言いながらも今の会社で働くしかない」としか思えず、良い案は何も思い浮かばなかったのです。
当時、自分には転職できるほどのスキルも価値もない、と思っていましたし、学歴もそこまで高い訳ではなりませんでしたから転職がかなり難しいものだと考えていました。
ですが、他人に相談すればその閉鎖的な考えから一気に解放されるのです。
勿論、話しやすい身内がいればその人に話をしてみ良いでしょう。
ですが、この記事でも家族に相談するべきではない、と先ほど説明したように、正直に言うと近くの人にはあまり相談しないほうが良いです。
そんな時に使えるのが、第三者のサービス。
具体的には、
- 転職エージェント
- 労基
- 有料の相談サービス
が当てはまります。
これについては、後ほど詳しく紹介します。
心身をリフレッシュさせる
会社を辞めたい!と思っているときは、どういても精神的に張りつめていることが多いです。
仕事が忙しい、プライベートが上手くいっていない、とにかく辛い…など、なぜ精神的に辛いかは人それぞれですが、共通して言えることが休息が足りていないということ。
ですので、有給を使う、土日に休めるように平日の業務量を調整する、などで自分の休む時間を無理矢理にでも作りましょう。
どうしても作れないのであれば、会社をサボるというのも一つの方法です。
僕は、限界が来るぐらいなら、その前に一日ぐらい会社をサボっても良いと思っています。
どうしても休息が取れないような状況にいる人は、思い切って会社を1日サボってみるのはどうでしょうか。
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スキルを磨き、市場価値を高めておく
先ほども少し触れましたが、いつでも会社を辞められるように、必要なスキルを勉強して手に職をつけ、市場価値を高めておくことをおすすめします。
そうすれば、いつでも転職できるだけでなく、こんな会社に拘らなくても良い、いつでも会社を辞めることができる、辞めても次はすぐ見つかる、という精神的な余裕を作るれることができるからです。
もし、「忙しくてそんな時間を確保できない!」という人は、知識だけでも蓄えておくのはどうでしょうか。
例えば、市場の動向を理解するために読書をすることはとてもおすすめですし、もし読書をする時間もない程忙しかったり本を買うのが面倒であれば、AmazonのオーディオブックサービスAmazon Audibleを利用することもできます。
※オーディオブックサービスとは、本の内容を音声で読み上げてくれるサービスのこと。ラジオ感覚で本の内容を理解することができるサービスです
時間は、自ら作るものです。
どれだけ忙しくても、今の状況から抜け出したいと思う気持ちがあれば、少しずつ、圧縮できそうな時間を探して、時間を確保できるようにしてみてはいかがでしょうか。
異動願や業務内容(量)の調整をお願いする
会社を辞めたいと思っているけれど、今の仕事内容でなければ続けても良いと思っている人は、異動願いを上司に提出したり、業務内容の変更の相談をしてみてください。
せっかく入った会社、勿論嫌なら退職するしかないのですが、もし今の仕事内容だけが嫌で会社を辞めたいと思っているのであれば、それは少々勿体ない気もします。
できることをしながら、それでもどうしようもない場合は退職すれば良いのです。
その方が「やれるだけのことはやった」という自分自身への納得感に繋がったり、次への自信になります。
働きながら転職活動を進めておく
会社を辞めたいと思った後は、実際に会社を辞めるのはいつなのかを考える必要があります。
会社を辞めるのに最適なタイミングは、次の働き先が決まった後です。
これも既に記事で触れている内容ですが、辞めてから転職活動を行うと、
- 金銭的な余裕が無くなる
- 応募先で、なぜ辞めたのか、を問い詰められる
- 一度ダラけてしまうと、なかなか抜け出せない
こういった状況が発生し、「はやく転職先を決めないといけない」「とにかく内定が出たところに決める!」といった、冷静な判断が難しくなって結局転職先でもまた会社を辞めたくなるような「失敗の転職」をしてしまう可能性が高いのです。
今すぐに辞めたい理由が無ければ、転職活動を始めながら会社を辞める準備を進めて行きましょう。
【要注意】やってはいけない2つの行動
ここからは、会社を辞めたいと思っているときに、ついやってしまいがちなやってはいけないNG行動を紹介していきます。
やってはいけない理由は様々ですが、
- 今の会社に悪影響が出てしまう
- 次の会社に悪影響が出てしまう
- プライベートが制限されてしまう
といったものがあります。
僕が紹介するNG行動はこれらの可能性を含んでいるので、ここで紹介することは軽卒に行わないように気をつけてください。
ネットやSNSに会社の誹謗中傷を書く
最近非常に多いのが、Twitterやインスタ等のSNSで会社の誹謗中傷、上司の悪口などを書いてしまうことです。
数年前、コンビニのアイス売り場に若者が入ったり、飲食店で食洗機の中に自分の靴下を入れたりする異常行動がTwitterで散見されました。
いわゆる「バカッター」と言われるものですが、上司の悪口や誹謗中傷はこれと同じ状況になる可能性があります。
公開されてる場所で悪口などを書き込むと、必ず誰かがそれを特定しようとします。
また、身内にあなたのSNSのアカウントが知られている場合、すぐに拡散されてしまうでしょう。
(自分ではバレていないと思っていても、鍵を付けていない限りはいつどこで誰に見つかるか分かりません)
特定されるような悪口を書き込み、実際に特定されてしまえば会社での厳重注意は免れませんし、最悪の場合は損害賠償や懲戒解雇に繋がります。
どれだけ憎くても、どれだけ悪口を言いたくてもネットの世界で不特定多数の人が見れる場所で発信するのは絶対に止めましょう。
病院で鬱の診断書を貰う
これは時と場合によるので一概にNGとは言えないのですが、鬱の診断書を貰えばすぐに休職できる、退職できる、という情報が出回っています。
勿論、それは事実ですし、どうしても今の状況から抜け出すために苦肉の策として用意しておくのも一つの手です。
ですが、一度鬱の診断を出されてしまうと、
- 次の会社で働くとき
- 保険や共済に入る場合
これらのタイミングで、自分が鬱病を持っていることを報告する義務が発生します。
言い辛い部分ではあるのですが、鬱病を持っているというだけで転職の難易度は大きく跳ね上がります。
そして、保険などにも加入することが難しくなるケースがあります。
実際に僕も銀行員時代は保険商品を販売していた経験がありますが、鬱病を持っている人の加入は非常に困難です。
条件付きで加入できる場合もありますが、保険金の支払いに大きな制限が掛かるため、掛け金に対して十分な恩恵を受けられないことが殆どです。
※内容によります
この情報を気にし過ぎて病院に行かず、本当に鬱病の人が悪化しないようにはしてほしいのですが、素人にはその線引きができないと思うので、まず鬱病かどうか分からなくて病院に行った時には上記の懸念を医者に必ず伝えるようにしてください。
例えば、僕の知り合いの中にはそういった懸念を回避するために、医者に協力してもらい申告が不要且つ会社を辞めるに十分な診断書を作ってもらった人もいます。
安易に鬱病診断を貰えば会社を辞められる、という発想は危険なのでやめてくださいね。
もう一人で悩まない!辛いときに仕事の相談ができるサービス3選
これまで、会社を辞めたいときや転職を考えているときは、すぐに家族や友人には話をせず、キャリアのプロに相談するようにしようと説明してきました。
では、そのキャリアのプロとは一体誰なのか?
一つずつ紹介していきます。
転職エージェント
転職を考えている人の多くは、まず転職サイトに登録して求人を眺めることが多いと思います。
ですが、僕がおすすめするのは転職サイトは使わずにすぐに転職エージェントに相談してしまうことです。
理由はシンプルで、転職エージェントはキャリアのプロだからです。
転職エージェントは求人の紹介だけでなく、働き方についての悩みやこれからのキャリア形成の方法など、あらゆる相談に乗ってくれます。
その上で、転職先や今の会社での行動など、様々な提案をしてくれる頼れる存在です。
転職サイトを見ているだけだと「こんな求人があるんだ」「こんな会社に行きたいな〜」といった気持ちにはなるかもしれませんが、なかなか自分で行動には移すことは難しいと思います。
(正常性バイアスの項目でお話しましたね)
そうして変わらない日々を過ごすうちに、毎日のように届く求人紹介のメールに嫌気がさし、メールを配信停止させ、結局転職せずに多くの人は今の会社に留まるのです。
朝嫌々会社に行き、面白くもない仕事をまるで機械のように続け、仕事が終われば会社や上司の悪口を言いながら安い酒を飲む。
これも一つの生き方ですし、悪くはありません。
悪口をつまみに飲む酒も、まぁ悪くはありませんから。
ですが、それではいつまで経っても何も変わらない。
人生は一度しかないのに、文句を言うだけのつまらない日常を送ることに一体何の意味があるのでしょうか。
愚痴や悪口で団結しているような環境に身を置いて、一体あなたに何の得があるのでしょうか。
そんな生活をするぐらいであれば、自分が楽しいと思える仕事を見つけて、人間関係にも恵まれ、給料もしっかり貰える会社で活き活きと自分らしく働くほうがよっぽどいいと、僕はそう思うのです。
転職エージェントは、毎日働き方に悩む人や転職を希望する人の相談に乗りながら、実際に転職を支援しているキャリアのプロ。
次の働く場所を探してくれるだけでなく、今の働き方を見つめ直したり、辛い相談に乗ってくれるのも転職エージェントの特徴です。
少しでも、今の状況を変えたい、仕事を辞めたい、転職したいという気持ちがあるのであれば、まずは転職エージェントに相談してみるのが良いでしょう。
とは言え、実際に転職エージェントを使うとなると、「どれを使えばいいの?」と悩むかもしれません。
転職エージェントは大小合わせて何百何千という数がありますし、一般の人には違いが分かり辛いことも多いです。
という訳で、このサイトではあなたにおすすめの転職エージェントを診断するアンケートを用意しました。
このアンケートは、6問の簡単な質問に答えるだけで、あなたにもっともおすすめの転職エージェントを診断する、というものです。
会員登録は一切不要、20秒程で出来るので、下のボタンをクリックして、あなたにぴったりの転職エージェントを見つけてください。
転職エージェントを賢く使う為には、相性の良い転職エージェントを見つける必要があります。
そのためには、複数の転職エージェントを使ってみて自分と相性の良い人を探すしかないのですが、闇雲に探すよりもアンケート質問に答えた先で紹介している転職エージェントであれば、あなたとの相性が良い可能性が高いはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
行政サービス(労基(労働基準監督署) / ハローワーク)
行政サービスへの相談は、あなたが深刻な悩みを持っている場合に強い効果を発揮します。
例えば、
- パワハラ / セクハラを受けている
- 不当解雇の処分を受けた
- 給料(残業代)の未払い
- 労災の認定が降りない
こういった場合は、転職エージェントではなく労基に相談しに行くべきです。
とは言え、ここは気軽に相談しに行くような場所ではないので、注意が必要です。
労基が個人に対して動くときは、違法行為を明確に裏付ける証拠や、給料の問題であれば会社に対して請求を行った記録や経緯が無いといけません。
もう少しフランクに相談できる場所として、ハローワークに相談しに行く人もいるのですが、個人的にはおすすめしません。
というのも、ハローワークで相談に乗ってくれる人の多くは、転職エージェントなどのキャリアのプロではなく、一般的な公務員であることも多いからです。
また、ハローワークでの提案はハッキリ言うと転職エージェントなどと比べて質が下がります。
誰でも相談できるという意味では非常に優秀ですが、誰でも相談できるため、提案される仕事内容も内職レベルのものだったり、超絶ブラック企業の求人だったりします。
ですので、まずは転職エージェントを使って、十分なサービスを受けられないな…と判断したときに活用するように心掛けておくと良いでしょう。
有料相談サービス
転職エージェントを使うことにどうしても抵抗がある人は、有料にはなりますが各業界のプロが相談に乗ってくれるサービスを使ってみると良いかもしれません。
転職エージェントと違って、この人たちにはビジネス的な目線は一切なく、フラットな目線で相談にのってくれるのが大きなポイントです。
過去に転職エージェントだった、昔同じような悩みを持っていたけれど今は解決した、という人達に相談することができるので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ|仕事を辞めたいと思ったら、まずはできることから始めよう
この記事では、「仕事を辞めたい」「もう限界」「どうすればいいか分からない」と悩んでいる人に向けて、その問題を解決するためのあらゆる方法を紹介してきました。
転職だけが全てではない。
会社を辞める前にできることはあります。
その結果、転職しても良いと僕は思うのです。
自分の人生を、どうか大切に。自分を大切にしてください。
後悔する前に、一歩で良いので行動を起こしてみてください。
そうすることで、きっと何か打開策が見つかるはずです。
行動すれば、次はきっと相性の良い素敵な環境に巡り会えるはずです!
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。