今回は、ゲーム業界で働きたいけれど諦めてしまいそうな方に向けて、転職活動がうまくいかない原因とその解決方法を紹介していきます。
- 周りから諦めたほうが良いと言われている
- 何度応募しても内定が出ない
- 何か良い方法はないか?と考えている
という方におすすめの記事です。
筆者はゲーム業界に未経験でプランナーとして転職し、プロデューサーとして働いています。
各職種の採用にも携わった経験もあるため、リアルなお話ができるかと思います。
ゲーム業界に入りたいけど入れない!と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
多くの人がゲーム業界を諦める理由
ゲーム業界は転職することが難しいと言われていますが、実際は「適切な転職活動の手順を踏めば転職できる」が正しいです。

つまり、手順さえ間違えなければ転職は誰でも可能なのです。
しかし、それでもゲーム業界を諦めてしまいそうになっている方は多いです。ここからは、なぜ多くの人が業界を諦めてしまいそうになっているのかを解説していきます。
応募しても落ち続けているから
正しい転職(採用)活動の方法を把握できていないため、どれだけ応募しても採用されない…という方がいます。
採用されるには、各企業ごとに適切なアピール方法やタイミングがあります。
しかし、それを正しく理解できていないためにスキルが足りていても採用されない、という悪循環に陥っているパターンです。
転職活動の手順を改めて確認してみることをおすすめします。
ゲーム業界で働いた経験が無いから
ゲーム業界は経験者優遇の雰囲気が広く蔓延しているため、どの求人を見ても「実務経験3年以上」などの応募条件が目立ち、未経験者はそもそも応募できずに諦める…という方も多いです。
しかし、業界で働いている人も最初は誰でも未経験者です。
元々近しい業界にいた人よりも、全く関係のないような異業種から転職してくる人も非常に多いです。

経験が無いから、という方はまずは行動してみることをおすすめします。
年齢的に厳しいから
上述した未経験者であることに加え、20代後半〜30代の人は年齢的な厳しさを感じてしまって業界への転職を諦めている人が多いようです。
しかし、ゲーム業界で年齢はそこまで重要ではありません。
スキルや経歴など、あらゆるポイントを総合して採用するかどうかを決定します。
大切なのは、年齢に適したアピールをしっかりと行えているかどうか、です。
業界がブラックで激務そうだから
元々ゲーム業界を目指して転職活動をしていたけれど、何度も応募しているうちにブラック企業ばかりなのでは?と考えてしまっている方も多いようです。
確かにゲーム業界は過去に世間からブラックな業界という印象を持たれていました。

しかし、現在は働き方改革の影響もあり、ゲーム業界は徐々にホワイト化してきています。
残業時間も減り、労働環境も改善されてきています。
よくネタにされているようなオフィスに寝袋を所持して徹夜する…なんて働き方は聞いたことがありません。
ただし、一斉に働き方をガラっと変えることは難しいため、まだそういったブラックな風潮が残っている企業もあります。
しかし、そういった企業でも徐々に徐々にホワイト化が進んでいるため、ブラックで激務そうだからという理由で業界を諦める必要はありません。

なぜ転職活動がうまくいかないのか
ゲーム業界を諦めてしまいそうなときは、なぜうまくいかないのか、を考えてみましょう。
難しいとは言われていますが転職に成功している人も多いため、成功している人の事例を逆説的に考えれば必ず転職は成功します。
原因がわかれば対策を取ることも可能なので、今から紹介する事例が自分にあてはまっていないかどうかをチェックしてみてください。
大手を狙っている
任天堂やCAPCOM、SEGAやCygames等の大手企業ばかりを狙ってしまっているパターンです。
大手企業はピンポイントで採用活動をするのではなく、通年で採用数を検討しているケースが多いため、「期内でスキルのある優秀な人を採用する」という考えで求人を出していることがほとんどです。
大手企業が求める人材は、
- スキル
- 経歴(実績)
- 人脈
など、様々なポイントが求められます。こういった人材は業界にいる人間の中でも極僅かです。
最初から大手企業を目指すことは悪くはないのですが、大手は上記に加えて高倍率・且つ運も絡むため茨の道であることは覚悟しましょう。
正しくアピールできていない
経験者・未経験者共に転職活動がうまくいっていない方は正しくアピールできていないケースが多いです。
正しいアピールとは、あなたの能力全てを全てアピールすることではなく、あなたの能力の中で企業が求めている箇所をピックアップし、そこをしっかりとアピールすることです。
企業が求める人材は、求人に載っている内容だけが全てとは限りません。
業界のリアルな話をすると、求人では表面上で○○と言っているが、実際は▲▲だ、というケースが殆どです。
ここを把握するためには、企業の内情をしっかりと把握できている特化型のエージェントを利用するのが最も効率的です。
自分のスキルを過大評価してしまっている
自分のスキルを過大評価しているケースです。
これは上述の「正しくアピールできていない」とも通じる部分があるのですが、自分にはこの能力がある!と思っていても実務レベルに届いていないケースがあります。
根本的に能力が足りていないというケースもあるのですが、その場合は面接の際などにハッキリと「君はスキルが足りていない」と言われることが多いです。

なぜか分からないけれど採用されない…というパターンの場合は、スキル不足ではなく応募者と企業側でのスキルミスマッチであるケースが非常に多いです。
ゲーム業界は各会社ごとに求められるスキルが細かくわかれているため、自分のスキルが応募先の企業に求められているものなのかどうかを改めて確認してみてください。
ゲーム業界を諦めてしまいそうなときは?
ゲーム業界に入りたいけれど諦めそう…と考えている人でも、転職活動の方法を少し変えるだけで採用されることもあります。
今回は、諦める前に実践すべき現状を打破する解決策を紹介していきます。
ソーシャルゲームの運営会社を狙う
コンシューマタイトルを取り扱う会社は求められるスキルが多く、採用も社内の知り合いからの紹介であることも多いため内定のハードルが非常に高いです。
ソーシャルゲームはコンシューマーに比べて業界自体も若く、求められるスキルもコンシューマーに比べてハードルが低い企業が多いです。
プランナー・専門職問わずコンシューマーはソーシャルで経験を積んだ後に転職するのが業界の一般的な転職ルートとなっているので、最初はソーシャルゲームの会社に応募することをおすすめします。
正社員に拘らず、とりあえず業界に入る
あまりおすすめできませんが、契約社員やアルバイトであれば採用される可能性は一気に上がります。
契約社員や業務委託として提携し、その後社内で信頼や実績を積むことで正社員になるというスタイルの場合、企業側は採用時のハードルを一気に下げます。
その理由として、ゲーム業界は在籍年数が短くなる傾向があるため、正社員として雇ったもののすぐに辞めてしまうことを警戒しているケースが多いことが考えられます。

特に未経験者の場合は業界の内情を正しく理解していないのではないか?と考えられているケースが多く、「正社員じゃなければ採用した」という例も多いです。
場合によってはいずれ正社員になりたい、という旨を伝えつつ、雇用形態を柔軟に考えることも必要かもしれません。
企業ホームページから直接応募しない
企業ホームページからの応募は応募者に求められるスキルや経歴のハードルが転職エージェントを使用するよりも高くなるため、原則としておすすめできません。

転職市場に企業が求人を出していない場合は企業ホームページから直接応募するしかないのですが、エージェントに求人を出している企業は、コストを掛けてでも優秀な人材を確保することを目標として採用活動を行っています。
そのため、企業ホームページの採用ページから直接応募している人は転職エージェントを活用し、推薦状を書いてもらうことで内定の可能性を大幅にアップさせることが転職成功への近道になります。
目指す企業が転職市場に求人を出しているかどうか、エージェントを使って一度確認してみることをおすすめします。
【まとめ】ゲーム業界を諦める前に、できることはないか確認すべし
まとめ
- 大手を狙うべきではない
- 企業が求める人材を理解して、合わせる
- ソーシャルゲームの運営会社を狙う
- 企業がなぜ求人を出すのか、を考える
- 転職エージェントを活用し、推薦状を書いてもらう
ゲーム業界を諦めてしまいそうになるぐらい、転職活動が上手くいかないな…という方は、上記を意識しながら改めて自身の転職活動のスタイルを見直してみてください。
ゲーム業界は応募数が他の業界に比べて多くなる傾向があるため、数社落ちたからといって諦めるのは非常に勿体ないと筆者は考えています。
このサイトでは、ゲーム業界で働く筆者が様々なゲーム業界の転職に関する情報を発信しているため、よければ他の記事も参考にしてみてください。