今回は、ゲーム業界に転職したいけれど経験がないという方に向けて、未経験でも採用されるために必要な熱意の正しい伝え方を紹介していきます。
ゲーム業界は、未経験で業界に入ることが難しいと言われています。
しかし、私は未経験で業界に入ることができました。転職できた理由は、熱意の伝え方を工夫し、"とあること"を実践したことが効果的だったと考えています。

筆者は現在自分のコンテンツを持ち、現場の代表として未経験者の採用に携わった経験もあるため、業界のリアルな情報を把握しています。
この記事では、そんな私の体験を含め、業界全体で求められている未経験者への熱意について紹介していきます。
ゲーム業界で働きたいけどどうすればいいか分からない、という方はぜひ参考にしてみてください。
未経験でも熱意があれば転職可能か?
結論から言うと、転職可能です。
これは記事冒頭でも私の体験をお伝えした通り、私は25歳の頃に未経験で業界に転職することができました。
私の場合は第二新卒という扱いでしたが、私の知り合いには20代後半・30代でも未経験でゲーム業界に転職している人を何人も知っています。
実際に私も採用担当者として複数の未経験者との面接をした経験がありますが、最終的に採用された人たち共通するのは、職種は違えど「熱意」の伝え方が似ていて、どれも上手だということでした。
つまり、未経験で業界に転職するには、熱意の伝え方が非常に重要だということです。
ここからは、熱意についてもう少し詳しく紹介していきます。

そもそも熱意とは
そもそもゲーム業界における熱意とは一体なんなのか?
答えは、
- ゲームが好きだという気持ち
- ゲームを作りたいという気持ち
- 主体性
です。もう少し深堀りしていきます。
ゲームが好きだという気持ち
いまゲーム業界で働いている人は、ほとんどの人がゲームが好きという気持ちが強いです。
かなりコアな人もいれば、ライトにゲームを楽しむ人まで様々ですが、
「ゲームが嫌いです。生活のためにしぶしぶゲーム業界で働いています」
という人は聞いたことがありません。
転職の際、実際に面接の際にどんなゲームが好きか?という質問をされることも多いため、ゲームが好きという気持ちをしっかりと語ることが、熱意を伝えるために必要なポイントになります。
ゲームを作りたいという気持ち
ゲーム業界で働くためには、ゲームが好きという気持ちだけでなく、自分でゲームを作りたいという気持ちが大切です。
時々誤解している方がいるのですが、とにかく有名な作品を作りたい!という気持ちは熱意ではなく夢です。
ゲーム業界で求められているゲームを作りたいという気持ちは、「ここをもっとこうすれば面白くなるのになぁ」というものです。
例えば、自分が好きなゲームに「ここを直せば更に神ゲーになるのになー」という気持ちはまさにゲームを作りたいという気持ちに直結します。
有名なコンテンツを作りたい!という夢はとても大切ですが、実際の業務は新規事業を立ち上げるよりも既存の仕組みを改善してくケースの方が多いため、より良いものを作る、という考えは常に持っておくべきです。
主体的に行動することで熱意は伝わる
ゲーム業界に限らず、熱意は主体的な行動を取ることで伝えたい相手に伝えることができます。
言われなくてもやる、発言に説得力を持たせる、相手の想像を超えたものを用意する…といった行動をすれば、伝えたい相手に熱意をしっかりと伝えることができです。
しかし、転職活動という限られた時間の中で相手に熱意を伝えるというのはそう容易い問題ではありません。
そもそも採用担当者にとって、書類審査の段階であなたは多数の応募者の中の一人です。
そのため、あなたは書類応募の段階からしっかりと熱意が伝わるように準備して、企業側に抜きんでた存在として認知してもらう必要があります。
ここからは、転職活動で企業側の採用担当者に熱意を伝えるためにはどうすれば良いのか?を具体的に紹介していきます。
熱意を正しく伝えてゲーム業界に就職する方法
ここまで、ゲーム業界で求められる熱意とはどういったものなのかを紹介してきました。
ここからは、実際に熱意を伝えるためにはどうすれば良いのかを一つずつ紹介していきます。
結論から言うと、熱意を正しく伝える方法は、4つあります。
- 徹底したエピソードの準備
- ポートフォリオの作成
- 企画書の準備
- 志望先の提案書を用意する
です。それでは順番に見ていきましょう。
自分がどれだけゲームを作りたいか・好きかのエピソードを用意しておく
先ほど、ゲーム業界に転職するために必要な熱意は
- ゲームが好きな気持ち
- ゲームを作りたい気持ち
- 主体性
だということを紹介してきました。
この内二つ、どれだけゲームが好きなのか、どんなゲームを作りたいのか、というポイントを自信の経験や考えを基にしてエピソードにして相手に伝えるのが効果的です。
また、書類応募の段階で熱意を伝えるためには、求人に応募する際、履歴書に正しく志望動機や自己PRを記載する必要があります。
文章で熱意が伝わっているかどうかは自分だけでは判断が難しいため、家族や友人・または応募先の企業に強いゲーム業界に特化した転職エージェントに添削を相談してみるのがおすすめです。
適切なポートフォリオを用意する
ポートフォリオはクリエイティブ職が転職活動をする際に必ず必要な「職務経歴書」のようなものですが、その内容は志望先によって変える必要があります。
応募先で実際に働いたときに求められるスキルをしっかりと持っている、ということを証明するために、志望先にはどういったコンテンツがあるのかを把握し、そのコンテンツに貢献できるようなスキルが表現されている作品をポートフォリオとして採用しましょう。
また、エンジニア職は自身の作品を提出する人が少ないため、逆に目立てるチャンスでもあります。
エンジニアは転職活動の際に「時間内に指定された仕組みを完成させるためのコードを書く」といった試験のようなものが行われる場合があるのですが、エンジニアはこの試験をクリアすれば次の採用ステップに進むため、自身の作品を提出する人も少ないのです。
しかし、同じスキルレベルであれば熱意を持つ人を採用するのがゲーム業界に限らず転職市場の一般的な価値観です。(求めているレベルに到達していなくても、熱意があるだけで採用されるケースもあります)
そのため、専門職を目指す場合はクリエイティブ職に限らずエンジニア職でもポートフォリオ(作品)を準備しておきましょう。
企画書・プレイレポートを用意する
専門職で熱意を伝えるためにはポートフォリオが重要なことを先ほど紹介してきましたが、ゲームプランナーのような専門的なスキルがアピールし辛い職業で応募する際は、無理にでも目に見えるようにしなければ相手に熱意やあなたのスキルは伝わりません。
そのために自己PRや志望動機があるのですが、それよりも更に効果的なのが企画書やプレイレポートの用意です。
応募先の企業が取り扱うコンテンツによって内容を変える必要があるため、
- 流用できそうな型になるものを一つ作成し、企業ごとに細かいニュアンスを変更する
- 1社ごとに内容を全て入れ替えて、全力投球
このどちらかのスタイルで企画書とプレイレポートを用意するかを決めておきましょう。型になるものは複数の企業に応募する際に効果的で、内容を一新させる方法はどうしても採用されたい企業(1社)があるケースで効果的です。
まとめ
今回はゲーム業界に未経験でも採用されるために必要な熱意について紹介してきました。
業界で働く人達は、誰もが最初は未経験です。
未経験だから働けない…と諦める前に、最善を尽くしてゲーム業界で働くという夢を実現させましょう!
