ゲーム業界

【中の人が語る】ゲーム業界は本当にブラックなのか?転職する際に抑えたい注意点とは

今回は、ゲーム業界にブラック企業が多いという噂について、実際どうなのかを紹介していきます。

筆者は第二新卒でゲーム業界に未経験でプランナーとして転職し、その後ゲームプロデューサーとにキャリアアップ。今ではコンテンツの運用や、チームメンバーの採用に携わるなど、業界の中で様々な経験を積んできました。

その中で、業界のブラックな部分やホワイトな部分にも数多く触れてきているため、この記事内ではリアルな情報をお届けしていこうと思います。

若手社会人
ゲーム会社がブラックかどうか知りたい

ゲーム会社で働きたいけれど、実際どうなんだろう…

といった方は、ぜひ参考にしてみてください。

ブラック企業とは?

厚生労働省によって、ブラック企業は以下のように定義されています。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。  引用元:厚生労働省 確かめよう労働条件

「言われています」なんて他人事な言い回しに複雑な感情を抱くのは私だけでしょうか…
筆者

話を戻しつつ、ブラック企業は国によって明確に定義していないものの、

  • 長時間労働
  • 極端なノルマ
  • 残業代未払い
  • ハラスメントの横行
  • 企業が不健全な雰囲気を持つ

上記に該当する企業がブラック企業であるといえますね。

どの業界でも当てはまる項目がありそうですが、実際にゲーム業界はブラックなのでしょうか。

次の項目で、ゲーム業界がブラックだと思われる理由と、その実状を紹介していきます。

ゲーム会社がブラックだと思われる理由

ゲーム業界がブラックと思われる理由は、

  • 成長産業であった頃の名残
  • エンターテイメント業界全体に対する印象

これらが大きく関与していると思います。

では、実際ゲーム業界はブラックなのでしょうか?

結論は、「ブラック企業は多かったが、現在は急速に業界全体でホワイト化が進んでいる」という回答になります。

 

そもそも、パブリッシャーやデベロッパー・デバッグ会社やモーションキャプチャ専門のスタジオなど、ゲーム業界のあらゆる企業を合わせると国内だけで数百にはのぼるはずですが、その全てがブラックということはあり得ませんし、全てがホワイト企業だとも言えません。

しかし、筆者は業界で働いているため「どういった企業が多いのか」を紹介することは可能です。

というわけで、ここからは先ほど紹介したブラック企業とはどういったものなのか、という内容を踏まえて、実際にゲーム会社はブラックなのかを一つずつチェックしていこうと思います。

残業時間の観点

一般的な企業に比べて、業務時間が長くなるケースが非常に多いです。

これには

  • 裁量労働制(定時出社の概念が無い)
  • 会社員の意識の低さ(仕事とプライベートを区別できていない)

が理由に挙げられます。

業務量による残業時間の多さについては一概に言えませんが、コンシューマー・ソーシャル問わず、リリース直前のコンテンツがある場合は制作のラストスパートで残業時間が増える傾向があります。

プロジェクトマネージャーという全体のスケジュール管理を専門に扱うリーダーがいるコンテンツはこういった時期によるムラがあまり起きません
筆者

残業代について

ゲーム制作に携わる職種で働く場合、残業代は「みなし残業代」として予め給与に含まれているケースが多く、そもそも残業代という概念がない会社が多いのが事実です。

みなし残業代とは、残業を○○時間したものとして、取り扱われ、基本給与に含まれるということです
筆者

ただし、みなし残業といっても企業は労働者に長時間の残業をさせることはできず、時間の上限はあります。

各企業の就業規則に必ず含まれているものですが、原則としてみなし残業の上限は45時間です。

36協定という労働基準法36条に基づく、企業と労働者の間で締結される協定で週・月・年で残業できる時間は決められています
筆者

(企業が労働者と特別協定を締結すると最大100時間まで残業させることができますが、これは臨時処置として行われるものであり、そもそも毎月100時間残業していいよ、という話ではありません)

この残業時間を超えると、原則として企業側は労働者に残業代を支払う必要があります。

しかし、ゲーム業界は労働者側の給与に関する意識が低く、特に専門職で明らかな長時間労働が横行しており、残業代未払いの問題が大きく取り上げられることは少ない印象です。

ノルマについて

原則、制作業務に就く人の場合、ノルマはありません。

ノルマが無い代わりに、それぞれの職種は制作物・企画の締め切りに追われる日々を過ごすことになります。

文字に書き起こすと自分でもふざけているんじゃないかと思うぐらい当たり前のことなのですが(笑)、実際はゲーム業界に入る前の想像を絶する程に大量の業務をこなす必要があり、筆者が初めて業界に入った会社では、それぞれの業務の締め切りは非常にシビアに設定されていて、どれだけ仕事をしても終わらない・上司の確認を取らなければいけないのに上司が捕まらない、といったケースが頻発しました。

このシビアな環境が労働環境を悪くし、その結果人が居なくなり更に業務量が増えていく…という悪循環を生み出していたのです。

しかし、筆者が直面したこの問題は転職して今までが嘘のように業務量が減り、自分にとって適度な業務を行うことができるようになりました。

つまり、企業によって業務量は大幅に異なるため、これも一概に業界を一纏めに括ることができないのです。

休日出勤について

業務によります。

  • ソーシャルゲームの突発的な不具合対応
  • キャラクターボイス収録立ち合い(人気の声優は土日しか空いていないケースがある)
  • イベントの出演・運営(TGS等)

上記を取り扱う職種の場合、頻繁に休日出勤が発生します。

一般的には、休日出勤の場合は振替休日を取れたり休日出勤手当が支給されます
筆者

また、業務過多により平日に仕事が終わらず、休日出勤が強いられる会社も一部も少なくありません。

慢性的に休日出勤をしている社員は、そこからズルズルと時間にルーズになっていき、どんどんワークライフバランスが崩れていきます。

客観的に見ると明らかな悪循環に陥ってしまっているのですが、本人は仕事をしている気になっていて休日出勤である必要性が無いケースも多く、これは企業というよりも働く本人の問題といえます。

ハラスメントの横行について

自社・他社ともに筆者がゲーム業界で働いている間は聞いたことがないため、個人的な意見になってしまいますが恐らく他の業界に比べると少ないはずです。

平均年齢が若い企業になればなるほど各人がハラスメントへの意識が高く、中には積極的に問題回避のためのワークショップを開いたりしている企業もあります。

しかし、トップダウン形式のチームはパワハラを疑われるような体制になっているケースも多いため、転職する際は注意が必要です。

ブラック企業を見極める方法は?

ここまで、ブラック企業の定義を紹介した上で、ゲーム業界はそれに当てはまるのか?を紹介してきました。

全てを括って「ゲーム業界は完全にブラック」ではありませんが、やはりブラック企業があるのも事実です。

それでは、ゲーム業界を目指す際、ブラック企業を回避するためにはどうすれば良いのでしょうか?

ここからは実際に転職活動を行う際に使える、ブラック企業を見極める方法を紹介していきます。

転職エージェントから企業の内情を聞く(最重要)

個人で情報を集める方法もありますが、ゲーム業界での転職活動は準備するものが多い中、応募先がブラックかどうかを細かく自分で調べている時間があるのか?と言われると、僕はそれよりも企画書やポートフォリオの準備に時間を割くべきだと考えています。

そこでお勧めするのが、信頼できる転職エージェントから企業の内情を聞き出し、回収した情報を踏まえた上で求人に応募するかどうかを決めるという方法です。

転職エージェントは何十何百の求人を取り扱い、特化型エージェントの場合はその全てがゲーム業界に関する求人です。

  • ブラック情報
  • 離職率
  • 人間関係

など、様々な情報に詳しく、転職する際には必ず使いたいサービスです。

最初から最後まで無料で使えるため、まずは相談からでも転職エージェントを利用してみるのがおすすめです。

ただし、無理やり転職させようとしてくる悪質なエージェントもいるため、気をつけましょう。

業界で使えるおすすめの転職エージェントを紹介しているため、よければ参考記事をチェックしてみてください
筆者

求人からブラック企業を見極める

  • 平均年収よりも大幅に年収が高い
  • 残業時間についての記載がない
  • 業務内容について触れられていない
  • 会社の規模に対して求人数が多すぎる

これらの求人を出している企業は非常に怪しいため、応募する際には細心の注意を払う必要があります。

劣悪な労働環境を言い回しを変えていい感じに紹介して「嘘は」ついていないと求職者を騙す求人もあるため、注意しましょう。

口コミサイトからブラック企業を見極める

転職会議という口コミサイトを使えば、その企業で働く人が書き込んだ口コミを調べることができます。

口コミの内容はそれぞれのジャンルに分かれているため、働き方が知りたい場合や、給与形態について知りたい場合など、各企業の内情を細かく知ることができ、ここからブラック企業かどうかを判断することが可能です。

しかし、このサイトに口コミはいずれも既に退職している人が書き込んでいるため、明らかに誇張されたネガティブな意見がも多々あります。

”書き込んでいる人は既に退職して、退職するのはなにか不満があるから”という前提のもとで口コミに目を通すようにしましょう。

まとめ

記事をまとめます
筆者

まとめ

  • ゲーム業界はブラック企業が多い
  • ホワイト化が急速に進んでおり、ブラック企業は減ってきている
  • リリース前はどの会社も激務
  • 業務形態上、時間にルーズになりやすい
  • 個人の時間管理による問題が大きい
  • 転職エージェントに相談してみるのが一番確実でおすすめ
  • 口コミサイトでブラックか確認できる
  • 求人からブラック企業かどうかを見抜くことも可能

 

 

自分で判断することが難しいので、企業の内情や業界全体の傾向に詳しい転職エージェントに相談するのが最も確実です。

ただし、転職エージェントの中には無理やり転職させようとしてくる悪質なものもあるため、必ず自分が信頼できる転職エージェントを利用しましょう。

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