今の仕事が嫌で転職したくても、転職先がブラック企業かもしれないと思うと、なかなか転職に踏み込めないですよね。
転職先がブラックでないことが分かれば、悩まずに転職することができますが、なかなかブラック企業の見極めというのは難しいものです。
そもそも、ブラック企業がどういったものなのでしょうか?
- サービス残業時間が100時間
- 無意味な大声発声研修
- 上司が部下を守らない
考え出すとキリがないブラック企業の定義。
今回は、ブラック企業の定義からブラック企業を見抜き、回避する方法を紹介していきます。
この記事を読み終わると、ブラック企業を見抜くことができるようになりますよ。

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ブラック企業は面接や求人応募の前に見つけないといけない
ブラック企業に入社しないためには、まず求人を見た段階でブラックかどうかを見極められるようになるのがベストです。
ブラック企業は離職率が高いため、一人でも多くの内定者を出そうとします。
選考が進めば進むほど、甘い言葉を巧みに使い内定辞退を断りづらい雰囲気を出してくるのがブラック企業のやり方です。
なので、入社前、たとえば内定が出た後にブラック企業だと気づいたけれど、なんとなく入社してしまった…という人もいるようですね。
内定が出る手前、面接でブラックだと気付いても、転職活動中に「君にはとても期待している」とか、「とても優秀なのですぐに昇級できる」といった言葉を掛けられてあなたは冷静な判断ができますか?
そういうことを言われると、「自分が必要とされている!」と感じ、冷静な判断ができなくなる人が多いようです。
そうならないために、ブラック企業を見抜く力を身に付けましょう。
ブラック企業をチェックする方法は?【ブラック企業の特徴と合わせて紹介】
ブラック企業を見抜く力を付けましょう、と解説してきました。
悪質な企業を見極める前に、そもそもブラック企業とはどういったものを指すのでしょうか?
実は、ブラック企業には明確な定義がありません。
そもそもブラック企業という単語がネットで広まった最近生まれた概念なので、「●●=ブラック企業」というわかりやすい指標が無いんですね。
つまり、究極を言ってしまうと、ブラック企業の定義は人それぞれだと言うことです。
ただ、厚生労働省はブラック企業の定義を設けない代わりに、
- 極端な長時間労働やノルマを課す体制
- コンプライアンス意識の低い経営
- 労働者に過度の選別を行う企業
これらをブラック企業の特徴としています。
世間一般で言われているブラック企業の特徴は、
- セクハラやパワハラが日常的に行われている
- サービス残業を強制させられる
- 営業実績のノルマ自爆
- 離職率が異常に高い
- 理不尽な研修や教育
他にもまだまだ思い浮かびますが、ザっとこんな具合でしょうか。
どうですか?
厚生労働省が定めた特徴に全て当てはまっていると思いませんか?
ブラック企業を見抜く方法その①|口コミサイトをチェック
明確な定義が無い以上、ブラック企業かどうかの判断は自分でしなければいけません。
そんな時使えるのが口コミサイトです。
口コミサイトは現場の生の声が聞けるので、例えば転職サイトに掲載されている求人と実際の職場環境にどれぐらいの差があるのかというのがハッキリとわかります。
ただ、1点だけ気をつけなければいけないポイントがあります。
口コミサイトに会社の情報を書く人は、その会社に不満のある人ばかりです。
というのも、口コミサイトを使う人は転職活動をしていて、転職先の企業が実際にどういったところなのかを調べる人たちです。
そして、口コミサイトで企業の情報を見るためには、自分も口コミを投稿しなければいけないサイトが殆どです。
転職活動をしている人というのは今の会社になんらかの不満がある人たちが大半なので、どうしても今の会社のことは悪く書きがちです。
明らかに悪意がある口コミが投稿されている場合もあるので、口コミは全て鵜呑みにするのではなく、参考程度に留めるのがおすすめです。
ブラック企業を見抜く方法その②|厚生労働省と就職四季報をチェック
先ほど厚生労働省がブラック企業の特徴を紹介していると書きましたが、
厚生労働省のサイトでは、「確かめよう 労働条件」という名目で、働く際に気をつけたい注意点についてがわかりやすく解説されています。
サイトでは各状況に応じてのマンガも読めたりするので、実際にブラック企業がどういったものなのかしっかり把握しておきたい方はチェックしてみてください。
また、書店で売っている就職四季報を買って企業情報を調べるというのも一つの方法です。
就職四季報に掲載されている企業情報は、出版社が企業から本への掲載料を一切貰っていない代わりに、公正な立場で情報を掲載することができている非常にクリーンな情報本です。
大学生向けの就活本のイメージが強いですが、転職活動でも十分使えます。
給料や離職率、残業や有給取得状況など、非常に細かい情報が掲載されているので、企業をブラックかどうか見定めるのには非常に優れた情報本であると言えます。
唯一の欠点が、他の口コミや情報サイトなどととは違って一般的に販売されている本なので、実際に自分がその本を買わなければいけないということです。
本屋で自分の知りたい企業だけを調べる人は多いようですが、やはりじっくり腰を据えてブラック企業を回避している企業はどういった企業なのかを見ていく必要があると思うので、お金を払う必要はありますが、個人的には就職四季報は買うことをおすすめします。
就職四季報では三年後の離職率を確認できるので、ここをブラック企業の一つの指標とするのが良いでしょう。

【悩んだらチェック】ブラック企業を見抜くタイミング
ブラック企業を見抜くタイミングは、4回あります。
それは、
- 求人を確認するとき
- 転職エージェントから求人を紹介されたとき
- 面接を受けたとき
- 内定を貰ったとき
です。
一体どのようにブラック企業を見抜くのか、一つずつ紹介していきます!
ブラック企業を見抜くタイミング①|求人確認のタイミング
まず、転職サイトや企業のHPで求人をチェックしたときにその会社がブラック企業なのかどうかを見抜くことができます。
- 給与幅が大きすぎないか
- 「明るい」「アットホームな雰囲気」といった仲良しアピール
- 年功序列の廃止や、実力主義などの内容になっていないか
- 全ての求人が未経験歓迎になっていないか
これらは一つでも該当すると要注意です。
給与幅が大きいのは、虚偽の可能性が高いです。
あるいは、掲載されているのは成果報酬型の働き方で、掲載さえている数字は実績を最大値を叩き出したとき(実質不可能)の場合もありますね。
アットホームや年功序列の廃止などは良くも聞こえますが、これらは「何を言われても大丈夫」「逆らえない雰囲気」を強調していることになります。
また、全ての求人が未経験歓迎になっているという点にも要注意です。
未経験求人自体は悪く無いのですが、その企業が出している求人が全て未経験求人の場合、「誰でもできるけど誰もやりたがらない仕事」をさせられる可能性が非常に高いです。
人手が足りず、応募条件を緩和させないと人を採用することができない企業がこういった求人を出します。
優しく甘い言葉には特に気をつけましょう。
ブラック企業を見抜くタイミングその②|転職エージェントから求人を貰えるタイミング
転職サイトで一方的に見る求人とは違い、転職エージェントから紹介される求人がブラックかどうかを判断する場合はエージェントに正直に聞いた方が早いです。
- 通年で募集していないか
- なぜ求人を出しているのか
- 残業代が出るようになっているか
この辺りをエージェントに必ず聞くようにしましょう。
通年募集はそもそも人が集まらなかったり離職率が高いことが影響しているので、間違いなくブラック企業と言えるでしょう。
求人を出している理由が慢性的な人手不足であれば、ブラック企業を疑ったほうが良いです。(新規プロジェクトによる増員のため…などの明確な目的があれば問題ありません)
残業代については、言わずもがなですね。
残業代が出ない=サービス残業をしなければいけないということなので、ここは必ず確認しましょう。
裁量労働制のような一見良く聞こえる制度にも気をつけましょう。
これらの回答を濁したり、その時分からなくても調べようとしないエージェントは使わない方がいいです。
別のエージェントを使いましょう。

あなたにおすすめ!
ブラック企業を見抜くタイミングその③|面接のタイミング
面接に行くと、実際にその企業で働いている人と話すことができますよね。
一般的に、面接は何度かあるものですが、ブラック企業かどうかを見極めるのには1次面接が最も分かりやすいです。
なぜなら、1次面接は現場で実際に働いている人(あなたの上司になる人)が面接官のケースが非常に多く、現場の生の声を聞けるからです。
面接が進めば進むほど現場とはかけ離れた上の人と話をすることになるので、ブラック企業かどうかを見極めるのが困難になっていきます。
- 面接にいった時に社員の態度が悪い
- 精神論・根性論を強くアピールしてくる
- 面接官の態度が悪い
- プライベートな質問ばかり
- こちらからの質問に答えない
面接の中でこれらの中で一つでもあなたが感じた場合、要注意です。
少しでも違和感を感じた場合は、企業の人事にもう少し話がしたいと懇願するか、転職エージェントを使っている場合は違和感を覚えたことをしっかりと伝えましょう。
ブラック企業を見抜くタイミングその④|内定後のタイミング
ブラック企業の中には、内定が出るまでその黒さを隠し通す企業があるのも事実です。
内定が出た後は求職側も気が緩んでいるのでついつい見逃しですが、このタイミングで初めて黒さを出してくるブラック企業も存在します。
- 内定連絡がとにかく早い
- 内定承諾期間が短すぎる
- 雇用契約を書面で締結しようとしない
- 試用期間が3ヶ月以上
内容は様々ですが、要するに、「今すぐに、長く働く人を確保したい」という意志を企業から感じた場合、そこはブラック企業の可能性があります。
また、雇用契約は書面で締結しないと違法ですので、ここを横着するような企業はかなり危険です。
内定が出て嬉しい気持ちはありますが、それを逆手にとるブラックな企業があります。
最後まで気を抜かないでくださいね。
ブラック企業を回避する、最も確実な方法とは?
世の中に出ている情報だけでもブラック企業かどうかを判断することは可能です。
感の良い人であれば、求人情報を見ただけでブラック企業を判断することができるでしょう。
とは言え、ブラック企業かどうかを完璧にジャッジすることは難しい。
なぜなら、記事冒頭でもお話しましたが、ブラック企業というのは人によってその基準が大きく異なるからです。
求人情報や口コミサイト、就職四季報だけを見ているだけでその会社が自分に合っているかどうかを判断するのは非常に難しいでしょう。
ブラック企業を回避する最も確実な方法、それは転職エージェントに応募しようとしている会社がどういった会社なのかを調べて貰い、あなたにとってブラック企業かどうかをジャッジしてもらうことです。
ホワイト企業は世の中に出回らない
悲しい現実ですが、世の中の誰もが羨むような超絶ホワイト企業は求人が世の中に出回りません。
それは、元々離職率がかなり低くて人を採用する必要が無かったり、会社の規模に応じた最適なビジネスをしていたりするからです。
或いは、少人数で非常に利益率の高い業務を取り扱っていたりすると求人は出てこないでしょう。
ですが、かと言ってホワイト企業の求人に応募できないのかと言われると、そうでもありません。
ホワイト企業が人を集める際に行うフローは、以下の通りです。
1.求職者に企業が直接声を掛ける
2.転職エージェントに非公開で募集を掛ける
3.転職サイトで誰でも応募ができる状態にする


という流れが一般的です。
ヘッドハンティングや引き抜き、紹介などは運やタイミングなどもあるのでこれを狙うことは得策ではありません。
1は殆どの人が不可能です。よほど優秀な人や、業界で既に有名な人であれば狙うべきでしょう。
ですが、多くの人はそうではないと思います。これは企業側も同様で、企業が人を募集するときにヘッドハントした人が必ずしも来てくれるとは限らないのです。
なので、多くの企業は転職エージェントに求人を出します。ですが、企業も誰それ構わず応募してほしい訳ではないので、非公開で、条件に当てはまりそうな人にだけ求人を紹介するというのが絶対条件です。
断言しますが、世間一般で言われている定義で考えたホワイト企業の求人は、この転職エージェントの非公開求人で全てが消化されてしまいます。
つまり、転職エージェントを使った人が全てのホワイト企業の求人に応募してしまうため、転職サイトにはホワイト企業の求人は降りてこないのです。
転職サイトに残る求人は、そのほとんどが「人によってはホワイトにもブラックにもなり得るもの」です。
つまり、一般的な残業が無くて、仕事もそこまで大変では無くて、給料もそこそこ良い〜といった求人が転職サイトに降りてくることはほぼありません。
残業は無いけれど給料がとても安いとか、給料は高いけれど残業代が含まれている(サービス残業)だとか、何かしら飲まなければいけない悪条件があるものが多い。
勿論、行きたい求人が転職サイトにしか出ていない場合は転職サイトを使えば良いと思います。
ですが、ブラック企業を回避する、という意味では、転職活動中、必ず転職エージェントを使わなければいけません。
転職エージェントであれば、
- 求人先の企業の実態をしっかりと把握している
- ブラック企業の見抜き方に詳しい
- あなたにとってブラックなのか、ホワイトなのかをジャッジしてくれる
これらを全てサービスで行ってくれるので、ブラック企業に行きたく無い場合は必ず転職エージェントを使いましょう。
ブラック企業の求人を回避できる転職エージェント
世の中には非常に多くの転職エージェントがあります。
また、2019年現在は人材市場は非常に景気が良いです。
つまり、求人で溢れているのです。求人で溢れているということは、ホワイト企業の求人も溢れています。
しかし、それとは逆にブラック企業の求人も溢れています。
転職エージェントであればブラック企業の求人を見抜くことができると説明しました。
が、残念ながら全ての転職エージェントがブラック企業の求人を回避できる訳ではありません。
転職エージェントによっては、とにかく就職させようと求人の中身の良し悪しを厭わずに紹介してくるようなエージェントも存在します。
エージェントも仕事ですから、内定者を出すことが仕事であると考えている人が一定数存在します。
わかりやすくいうと、商品は悪くてもとりあえず物が売れればそれで良い、と考えているような営業マンの考えですね。
勿論、そんなエージェントを使ってはいけませんね。
では、どんな転職エージェントであればブラック企業を回避できるのか。
ブラック企業を回避できるエージェントの条件は、
- 求人所持数・内定数など、定量的な実績がある
- 大手であるため、より良い求人を精査できる
- 求職者一人あたりに充てるサポートの時間が長い
これらが最低条件になります。
数で実績が見れることは大前提大切で、それと同様に良い求人と悪い求人をしっかりと精査できる力と、あなたがどんな企業に行きたいのかをしっかりと長時間考えてくれる(サポート時間が長い)エージェントであることが条件です。
そして、それらを全て満たすのがリクルートエージェントです。
日本最大手のリクルートエージェントは、そもそも保有している求人数が他のエージェントとは比較できません。
持っている求人数が万単位で違うのです。
そして、最大手であるため「変な求人を紹介できない」という制約もありますね。
大手企業が雑な仕事をすれば、今のご時世すぐに問題になりますから、クリーンな業務を心掛けているようですね。
リクルートエージェントを運営しているリクルート社がそもそも優秀な方達の集団なので、
「求職者に良い求人を紹介する→良い人材が企業に行く→リクルートに更に良い求人が届く」というサイクルを理解しているので、内定が出ればそれでOK…といった低クオリティな仕事は行いません。
そして、大手故に在籍しているエージェントの数も他の会社のエージェント数に比べて桁違いです。
ということは、5人の求職者を2人のエージェントでサポートする…といったことが可能になります。
小さい転職エージェントの場合は、そもそものエージェントの数が少ないので求職者10人に対して1人のエージェントしかつかない…といった状況にも陥ります。
その結果、エージェントのサポートは雑になり、内定を出すためにブラック企業の求人を紹介してくるようになるのです。
ですが、リクルートエージェントはそういった心配は一切ありません。
一人あたりのサポート時間は非常に長いため、ブラック企業で働きたくないということを伝えておくと、しっかりとその要望に沿ったサポートをしてくれますよ。
リクルートエージェントの登録は1分、全国に拠点があるので地方でも全く問題ありません。
もちろん、完全無料で使えます。
日本最大手の転職エージェントなので、みんなが使ってます。
転職エージェントを使えば、ブラック企業を簡単に見抜ける他、転職に関わるありとあらゆるサポートを行ってくれます。
転職するかどうか決まってない人でも相談ベースで使うことができるので、気軽に話を聞いてもらうと良いですよ。
まとめ|ブラック企業を回避する方法を身につけて、ホワイトで働こう!
ここまで、ブラック企業を見抜く方法を始め、おすすめの口コミサイトや転職エージェントを使ってブラック企業を回避できるカラクリを説明してきました。
転職は次の職場がどんな所なのか分からない「ガチャ」のようなものだと思われがちですが、ブラック企業を事前に回避することは可能です。
正しい転職活動をして、ホワイト企業でストレス無く、今よりも良い働き方を見つけましょう!